235 嘘偽りのない本音の憎しみ嘘偽りのない本音の愛着|セッションで母親を殺した途端に愛情が噴き出した

私は昔から母のことを好きになれなかった。でも母親をあからさまに嫌いとは言えなかった。自分と子供とは不仲だった。セラピーを重ね、その不仲の原因が、自分が母親から愛情をもらえなかったことに遠因があると分かった。母親をはっきりと嫌いだと表現できるようになった。子供との不仲は改善してきている。ところが母親への「嫌い」ばっかりで長い間苦しんだ。何か納得できない。冷たい嫌悪だった。陰に隠れたアンビバレントつの一方の愛着が出てこなかった。
母親は、母親自身の生い立ちも薄幸の人生だったので、歳老い(認知症もあって)、自分の娘である私にあからさまに愛情を求めてきた。「優しく」して欲しいと詰め寄ってきた。私は身が震えるような拒否を感じた。
やがて自分自身への探求が進み、母親へのアンビバレントの一方の愛着が、ほんの少し感じられた。そうしたら母親への怒りを、実際に母親へ投げかけられるようになった。熱い嫌悪になった。それと連動するかのように、年老いた母自身の怒りが激しくなった。我慢の人生を重ねてきた母の怒りが堰を切ったのかもしれない。母の怒りは、身内以外にも向かうようになった。
セッションで、年老いた母親から愛情が欲しいと詰め寄られる場面を再現した。自分には母への愛情はない。優しくなんて出来ない。
しかし母に強く詰め寄られてみて分かった。一瞬だった。偽りの愛情なんて要らないだろう!欲しいのは本物の愛情だろう!。私の本物は、これだ!。母親を殺す。セッションで母親を殺した。その途端に、母親への愛情が噴き出した。わあわあ泣いた。嘘偽りのない本音の憎しみを出せたら、嘘偽りのない本音の愛着が噴き出した。生まれて初めての泣きだった(そのときの感覚は後日の今になってもまだ続いている)。驚いた。意外で初めてのことだった。しかし、実は、これだった。アンビバレントの全体がかすかに姿を現した。大きな山を越えた。
*******************
引きこもりからの自立等いろいろな心理的悩み相談や心理カウンセリングのお試し無料あります。さらにベビーブレス(アコールで開発した独自のブレス,ブリージング)ができるようになれば精神分析の組合せで大きな効果があります。東京府中



































者的立場になっている。ここも理解したい。















ベビーブレスを始める前はブレスの部屋が怖かった。


感覚的な感想なのですが、胸のつかえがとれた感じがします。心のフタが取れたというか。頭のモヤモヤはまだ取れませんが、不思議と気分はいいです。よく眠れました。呼吸がしやすいです。身体も少しですが軽い気がします。生理痛が軽いです。いつもは生理がくると寝込んでしまいます。それがありません。次行ったら、もっと怒りたいなぁ、楽しみだぁと思っています。































コンプレックスの怒りは激しい。これをベビーブレスで体験する人は少なくない。心の傷が深く、勇気がある人は体験する。幼い自分とりわけ胎児期の自分にとって、母は、自分とひとつであり、全世界である。その母が自分の命をないがしろにした。そのことへの怒り。母を殺し、自分を殺し、世界を殺す。その怒りを見据えてほしい。怒りの本質を観てほしい。激しい怒りに翻弄されず怒りを抱きしめてほしい。そうして初めて、隠し抱えていた心の傷の本体を観る。傷の全体を観る。体感できる。「そうだったのか」。深い洞察を得る。浄化が起きる。失っていた人生 を取り戻す。

あのセッションから毎日、母の温もりを探しながら瞑想もしています。




