「毒親」といって諦めたいのだろうか|心理セラピーの現場から(500)

スーザン・フォワードの「毒親」という著書から始まり、あちこちで「毒親」という言葉・概念が使われています。この言葉・概念は、< ひどい親のせいで自分は不幸な思いをしており将来もろくなことにはならない >という運命論だと批判され、そういう「アダルト・チルドレン」と呼ばれる人たちでも、たくさんの可能性があることに目を向けるべきだと論じられています(「毒親」のこどもたちへ 斉藤学  メタモル出版)。
確かに運命として諦めるのは早すぎると思われます。ひどい親だと攻撃するのは誠に無理もないことです。諦めてしまえば、辛いことに直面し続ける苦痛もいくらか減らすことができるでしょう。自分が「毒親」の世代間伝達(最近ではよく「世代間連鎖」と言われる)の伝達手になっている現実にも気が付かなくて済むかもしれません。しかし突破口も閉じてしまうのではないでしょうか。
ベビーブレスでは、そのような母子関係に強く気が付き、逆に、[今までは諦めて生きてきたけれど、気が付いた今は、絶対に諦めない]という心境になるようです。ひどい親のせいで、自分が不幸になり、今度は自分が自分の子供を不幸にするという世代間伝達(世代間連鎖)を、自分の世代で断ち切れる。そういう手ごたえを感じるからだと思われます。強烈な手法であるベビーブレスを手に入れることで、やれる、断ち切れると感じるようなのです。

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