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スタッフ対談|憎悪はダメ|セラピーの現場から(664)

スタッフ対談

<W>
今回は、愛憎のアンビバレントについて、少し話したいと思います。
<H>
分かりました。
<W>
ブレスワークを通して分析すると、母親への愛憎のアンビバレントが事実として出てくるのですが、社会的には困ったことにもなります。「愛」の方はいいのですが「憎」が困るということです。
<H>
困るというのは公に話しにくいということですか。
<W>
そうです。
精神分析にでも興味がある人であればそういいうこともないのでしょうが、一般的には、特に日本社会のように儒教の影響が残っている社会では、困ります。大恩ある自分の親への憎悪を当然のように扱うのは、道徳的に非難されがちです。「愛」「憎」ともに事実なのですが、道徳的には「愛」の方はいいのですが「憎」が非難されます。
<H>
確かに、子供さんがセッションを受けに来て、費用は親御さんが出す場合など、親御さんへの憎悪を当然のように扱うのは、ある意味、気が引けなくもないです。しかし、事実はは事実。だから回復が期待できる。道徳は抑え込んで悪化させることになります。親御さんも、またその親御さんへの愛憎が事実としてあるのですから、説得できます。私は腹をくくっています。
<W>
なるほど。
しかし、儒教の影響は親御さんなど社会だけではなく、セッションを受ける本人の中にもあります。心の中にあります。自分自身によって「愛」の方は受け入れられ「憎」が非難されます。
また、儒帳だけではなく心理的にも「愛」はよく「憎」はダメです。
<H>
本人の心理であれば、そうです。
<W>
心理的に「憎」はダメというのが多数派なので、やはり社会的な困難性もあるのではないかと思います。
<H>
さて、セッションを受ける人が「いい人」であればあるほど、愛憎のアンビバレントのうち、否定的なものである憎悪は隠されます。そして、その隠された憎悪を認識することがカギになります。
<W>
憎悪は認識されにくいということですね。
<H>
はい。
愛憎のアンビバレントのうち、都合の良い方の愛され愛しという面を強調して、なんとか生きていこうとします。しかし、残念なことにうまくいかない。隠されたものがあるから。隠されたものは必ず悪さをする。心理的な不具合の原因となる。始めは分からないけれども、セッションが進み、アンビバレントが統合されて初めて納得がいくことになります。
<W>
憎悪は認識されにくい理由を詳しく説明してください。
<H>
憎悪は否定的なもので嫌われてしまう。憎悪の先は、行き着くところ、生きていけない破壊的なもの、死が待っている。だから認識したくないのです。
<W>
憎悪の行きつく先ですね。
<H>
憎悪そのものが意味するところもそうです。認識したくない。認識しようとすると、憎悪を作った傷、心の傷を見ることになってしまうから。例えば乳幼児期の辛い心象風景を思い出してしまう。心の傷を癒すことなく、自分の憎悪を観ることは難しいです。
<W>
どうすれば心の傷を癒せるのでしょうか。
<H>
心の傷は再体験する事で初めて癒される。
再体験とは、自分で自分の傷をわかってあげること。そのことで初めて癒される。隠された傷は癒されないまま温存されます。
<W>
再体験ですね。
<H>
再体験は難しい。なぜなら、心の傷が痛むから。心の傷を扱う事は辛く嫌なことだから。

<W>
でも鍵は再体験ですね。
<H>
そう。再体験された自分は、ありのままの自分とか、等身大の自分とか、素の自分とかいう。まさにそのこと。
<W>
癒しと痛みは同じところにあるようですね。行きつく先の死はどうなるのでしょうか。
<H>
いつの間にか経験されます。できてしまえば、それほど怖くはありません。
観る事は、辛いことであり、同時に癒しです。

ヒーリングと言って、美しい音楽を聴いたり、いい香りをかいだり、いろいろなことが行われますが、傷を観て本当に癒された後は、良い音楽や良い香りは必要でなくなります。すべてのものに癒されます。
<W>
はい。
<H>
心の傷を見る事は、本当の自分を知ること。本当の自分を知れば、本当に生きることができる。本当に生きることができれば、死ぬことが怖くない。そうゆうふうに進みます。

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激しい怒り|恐怖から何とか逃げようと|セラピーの現場(622)

セッションで行き詰っている。理屈では、自分がなぜ行き詰っているのか、その理由は分かっているつもりだ(母親との関係だ)。でも、感覚ではどうしようもない。
恐怖から何とか逃げようとしている、らしい。それも分かった。激しい怒りは今でも出せるけれど、深さがない。満足しない。物足りない。今までのようには、うまくいっていない感じがする。
どうして良いか分からない。このうまくいっていない感じは、喉(のど)に魚の骨が引っかかっているようで気に入らない。何とか骨を取りたい。
でも、実は、この骨を「取ってたまるか」という本音が自分の中にあるのが分かった。
骨を取ったらどうなるのか?怒りを引っ込めて弱くなることか?何もなくなる自分が出てくることか?そういえば、あまり踏ん張るのはやめようと力を抜くと、声がお腹から出ていた。気持ちよかった。そのことか?でもピンとこない。
後日、自宅で瞑想していて、腑に落ちた。凄い気張って踏ん張ったりせず、力を抜いていられるということなんだ。セッションを思い返して、ああ、なるほどと、今更のように腑に落ちた。何かすごいものつかまえてやろう、すごいこと発見しなきゃ、と頑張ってばかりだった。踏ん張ってばかりで、恐怖が出ても浸る、味わうどころか跳ね除けてしまったんだと納得した。

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母を護もりきれずに死なせた罪悪感がではなく、実は母への攻撃では?|セラピーの現場(596)

今回のセラピーを振り返ると、セラピーの間、一部始終、自分を抑え込んでいたと感じました。その姿は、恐怖を隠す寂しい自分です。恐怖の正体は、殺意に関係するようです。優しく愛情いっぱいの母と、狂気の母が混在する環境で育った影響があります。優しく愛情いっぱいもらったと感じる部分は、寂しさから母に癒着しようとするものです。狂気の母が、恐怖を感じる一番の原因だと思います。

つまり、恐怖の正体が殺意に関係するとすれば、その殺意は母に対するものです。それを説明づけられるのが、私の中に常にある罪悪感、罪意識です。

今まで、母は自分が護る存在であると思ってきた経緯があります。その思いは私に染み付いています。しかし実際は護れなかった、、、だから罪意識があるのだと、考えていました。でも、病気がちな母には十分なケアをしてきました。それは他人の目から見ると、やりすぎと思われるほどでした。その母もどうしようもなく亡くなってから、久しい時間が流れました。それでも、いまだに罪悪感が残っています。

この執拗な罪悪感はどういうことなのでしょうか。謎です。本当は、母を護もりきれずに死なせてしまったために罪悪感があるのではなく、実は心の奥では、狂気の母を攻撃していたんではないか?自分に十分な愛情を注ぐこともなく病気に逃げた母を。自分を孤独にし寂しさの暗闇に追い込み心に大きな消えない傷を残した母を。そういえば、昔、狂気の母に対して、関わらない、見て見ぬ振りなどしたことがありました。

セラピーを通して自分の中には癒されない大きな怒り(殺意)があることが分かっています。何への怒り(殺意)なのかははっきりしません。その自分の中にある怒り(殺意)を、母に向けることが一番の恐怖です。

怒り(殺意)を母に向けると、病気がちでいつも弱い存在であった母はその殺意に耐えられず、母を失うことになります。優しく愛情いっぱいの母を失うことになるのです。私の命の基盤であった大切な母を失うことになるのです。それには私が耐えられません。それが私の一番の恐怖です。

それでも殺意は依然としてあるのを知っているから、母に何かある度に(あるいは、母に似た状況の身近な女性に何かある度に)、自分に責任があるのではないか、隠れている殺意のせいではないかという罪悪感が襲ってきます。

なお、これは、直接に母との関係なのかどうか未だはっきりしませんが、自分の中にも母と同じ狂気を感じる部分があります。その狂気も物凄く強い怒りのエネルギーだと思います。

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シーソーのように考えが変わる|いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜ|セラピーの現場(587)

自分は自閉的だと思う。考えがまとまらない。特に、母についてはまとまらない。いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになる(*1)。シーソーのように考えが変わる。
どこかで母親に認めてほしいと思うのに、すぐに、あんな母親に認めてくれなくても良いと思う。母親との一体感が欲しいはずなのに、すぐに、一体化したくない、が出てくる。一体化なんて気持ち悪いというのがある。心では(母親に)甘えたいし、心の中で繋がっていたいが(現実の母親という)実物はいらない。
悲しい、寂しい、怒りの中にある寂しさなんだと思う。でも母親に対して怒りを出そうと思ってもなかなか出てこない。
小さい頃、母親は家の二階で仕事をしていて降りて来ず、私は「お母さんが自分の都合ばかりで子どもと一緒にいないのはおかしい!」と苛立っていた。ずっとそうだった。でも一方で、私は母は子どもを放っておいたわけではないと思っていた。しかし嫌だった。子どもである私を産みたくないなら産むな!産まないで仕事をしてたらよかったんだ!
心中して母親と一緒に溶けてなくなりたい。
あんた(母)が母親(母の母親)に反抗しなかったから、子育てがうまくいかずにこんな失敗作の私ができた。恨むならこんなになった私じゃなく、(母親の)親を恨め。そう言っていると珍しく怒りの手応えのようなものを感じた。
母親と死にたかったが、(母親には私に対して)一片の愛情があったから、(私は)生きるしかないのかな。母親の愛情をかすかに感じたから生きるしかないんだと思う。いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになるから、普通の人が考えればわかることが思考が止まるような自分になったのかもしれない。そうは言いながら、はっきりとは分からない。探っていきたい。
(*1*2:「いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになる」混沌とした状況から、全体として「わるい母親」の姿がある程度はっきりする状況へ移ってきているように思われます。「わるい母親」と「いい母親」がともにはっきりすることで、将来、両者の統合が起きることが期待されます。しかし「でも一方で母親は、子どもを放っておいたというわけではない」と「いい母親」への揺り戻しが起き、再び、混沌が顔を出しています。本人にとってはっきりさせることは未だ耐え難い苦痛と思われます。)

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不思議不思議|重要なこと観たくない|セラピーの現場から(586)

セラピーが進むにつれて、いよいよ、重要なこと(重要な記憶)を思い出すか否かの境い目に来ることがあります。その記憶を観たい(思い出したい)気持ちと観たくない気持ちが半々に存在するのが通常です。境い目を突破するには、気持ちが半々であることを隠さないことが大切なようです。観たくない気持ちを認めることで、観たい気持ちが自由に動けるようになるようです。不思議なことなのですが・・。
この不思議さと同じ不思議さが、母親への愛憎のアンビバレントの突破についても、あります。母を恨む気持ちを隠さず認めると、母を愛する心が自由に動くようになるようです。同じことなのでしょうが、思えば不思議です。

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母親は嫌いだが思い出せない話したくない|それが手がかり|セラピーの現場から(573)

 

あなたの母親はどんな人でしたか?とお尋ねすることがあります。すると、例えば「母親は嫌いでした」と答える人々がいます。そうは答えるものの、詳しいことは話しにのぼりません。細かなことは思い出せないか、話したくないということなのでしょう。そんな場合、実は、もう半分の隠れている部分があるかもしれないのです。現実の母親は、嫌いなどうしようもない人かもしれませんが、あなたの心の中の隠された母親には、ひよっとして、本当は今でも心から愛情を求めているのかもしれません。隠されているのは、辛いことだからと考えられます。であれば、その思い出せない、話したくないということが手がかりになると思われます

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304 母親には言えない

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私にはもの凄い怒りがある。母に対する憎悪がある。でも母親には言えない。言うのが怖い。母親は受け入れられない。受け入れない母親を見て、また私は自分を無くす。それでも、母親を私はずーっと求めていた。嫌いだと思いながら、私の大好きな大好きな母親を求めていた。

 

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293 私と母は別:求める気持ちは堂々とそこにあった

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母と私は別だった。母親は、子供(私)に愛情を与えることができず、いろいろな欠点を持っていた。しかし、そのことは母親の問題。私の問題ではなかった。それでも母親へ愛情を求め続けるのは私の側のことだ。純粋に私のもの。私自身の強い欲求。誰のものでもない。本当のところを観ると、それは母親とは関係がない。私の欲求は純粋だ。母親の欠点によって汚されることはない。つぶされることはない。尊い。そうして、私の求める気持ちは堂々とそこにあった。それと同時に、母親へのアンビバレンツを、受け入れた。

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290 母親は嫌いでした

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あなたの母親はどんな人でしたか?「母親は嫌いでした」と答えるものの、細かなことは話したくない。そんな場合がある。現実の母親はどうしようもない人かもしれないが、あなたの心の中の母親には、ひよっとして、本当は今でも心から愛情を求めているのかもしれない。であればそれが突破口になる。

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236 絶対逃がさない|生まれた私への殺意、受け入れる準備はできている

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セラピーが進み、いろいろのことが分かってきた。分かってくるに伴い、それまで感情の起伏が激しかったのが、平らになった。真っ平ら。仕事もうまくいくようになった。仕事仲間とも楽しくやれる。平穏な人生がやってきた。ただ、いまだに気に入らないことが一つある。絶対、気に入らないこと。
母親に謝ってほしいわけではない。自己弁護もして欲しくない。少なくとも娘である私の前では被害者にもなって欲しくない。そんな様子を見ているとイライラする。そうではない。私が望むのはそうではない。本当のことを言って欲しい。私をいらなかったでしょう。私を産みたくなかったでしょう。私が生まれてきたことを喜べなかったでしょう。生まれた私への殺意もあったでしょう。私は既に知っている。受け入れる準備はできている。今は本当のことを母親の口から知りたい。母親の真実の心を聞きたい。母親の正気の声を聞きたい。私が長い間待ち望んでいるのは、それ。絶対逃がさない。

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235 嘘偽りのない本音の憎しみ嘘偽りのない本音の愛着|セッションで母親を殺した途端に愛情が噴き出した

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 私は昔から母のことを好きになれなかった。でも母親をあからさまに嫌いとは言えなかった。自分と子供とは不仲だった。セラピーを重ね、その不仲の原因が、自分が母親から愛情をもらえなかったことに遠因があると分かった。母親をはっきりと嫌いだと表現できるようになった。子供との不仲は改善してきている。ところが母親への「嫌い」ばっかりで長い間苦しんだ。何か納得できない。冷たい嫌悪だった。陰に隠れたアンビバレントつの一方の愛着が出てこなかった。
母親は、母親自身の生い立ちも薄幸の人生だったので、歳老い(認知症もあって)、自分の娘である私にあからさまに愛情を求めてきた。「優しく」して欲しいと詰め寄ってきた。私は身が震えるような拒否を感じた。
やがて自分自身への探求が進み、母親へのアンビバレントの一方の愛着が、ほんの少し感じられた。そうしたら母親への怒りを、実際に母親へ投げかけられるようになった。熱い嫌悪になった。それと連動するかのように、年老いた母自身の怒りが激しくなった。我慢の人生を重ねてきた母の怒りが堰を切ったのかもしれない。母の怒りは、身内以外にも向かうようになった。
セッションで、年老いた母親から愛情が欲しいと詰め寄られる場面を再現した。自分には母への愛情はない。優しくなんて出来ない。
しかし母に強く詰め寄られてみて分かった。一瞬だった。偽りの愛情なんて要らないだろう!欲しいのは本物の愛情だろう!。私の本物は、これだ!。母親を殺す。セッションで母親を殺した。その途端に、母親への愛情が噴き出した。わあわあ泣いた。嘘偽りのない本音の憎しみを出せたら、嘘偽りのない本音の愛着が噴き出した。生まれて初めての泣きだった(そのときの感覚は後日の今になってもまだ続いている)。驚いた。意外で初めてのことだった。しかし、実は、これだった。アンビバレントの全体がかすかに姿を現した。大きな山を越えた。

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194 高い厚い大きな壁|母親へのアンビバレンツ

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母親へのアンビバレンツは、父親へのアンビバレンツなどに比べ、乗り越えて、受け入れることに苦戦します。母親への恨みや殺意が出そうになると、命の大恩がある母親の面影が、それを引き留めます。逆に、母親への愛着が出そうになると、自分を決定的に傷つけた母親の側面が、引き留めます。高い厚い大きな壁に阻まれます。

しかし、乗り越えは可能です。きっかけは、人それぞれですが・・。

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179 刺さった矢|先端の二つの返しは愛着と憎悪

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刺さった矢の鏃(矢尻、アローヘッド)

私たちは苦しみの矢を抜きたい。葛藤という名の矢をこころに受けている。小さな赤ちゃんだったころ母親から受けた。その矢には、先端に2つの返しがついていて、抜くのに邪魔になっている。
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返しの1つは、愛着。もう一つの返しは憎悪。普通の人は憎悪が隠されているので、隠された憎悪を掘る必要がある。それだけでも大変。憎悪がある程度明らかになった時、それ以上、深まらないことが起きる。その時はもう一方の返しである愛着が邪魔をしている。今度は愛着を掘らねばならない。赤ちゃんだったあなたが、その至らない母親であっても、どれだけ深く全幅の信頼を捧げていたことか。そのことに思いが及ばなければならない。そして愛着が深くなる。十分に深くなった後で、再度、憎悪を扱う。憎悪はさらに感情豊かで人間的なものになる。愛憎を交互に行うことで、事の全体が観えてくる。矢が抜ける準備が整う。2つの返しを交互に抜かなければならない。

 

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174 気がついたー諦める必要がない私自身の熱い思い

気がついた。母には子供である私への愛情がないのを知っている。小さな頃のあの時は耐えられなかった。諦めなければいけないと思い続けてきた。だけれど、私には「熱い思いがあるじゃん」と気がついた。これは諦める必要がない。「ある」これだ。一度は捨てて、無いことにした方が楽だった。母親がこれに応じる熱い思いを持っていないの に、私は耐えられなかった。隠していたのはこれかと。熱い思いを隠していたんだな。母への私の思いは「嫌い」だけ。そうして表面でバリアを作った。母を求める気持ちを閉じ込めていたからなんだと。怒りを出して心を開いたら、あった。これを隠していたのかと気がついた。

朝な夕なに子供達を思い出す。子供にも私への熱い思いがあったのかと。同じ辛い思いを子供にさせてしまったんだな。そのことに気がつかなかったから、長女たちが私を攻撃してくるのは、こんなに辛かったのか。分かって欲しかったという自分の気持ちをわかってもらえない辛さは、これかと。自分の寂しさが分かると子供の寂しさが分かる。

 

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171 悲しみと怒りの両方を抱える ー より内側へ深く

母親から与えられた、自分の存在の否定。

それに対する反応には大きく分けて二つ。

ひとつは怒り。怒りは生きるエネルギー。母親への攻撃。外側への攻撃。思い通りにならない母親を、なんとか、思い通りにしたい気持ち。現実を見ない。

もう一つは悲しみ。悲しみは内側へ向かう感情。閉じていく感情。内にこもる感情。生きることを止める感じ。母親をシャットアウトし、自分だけの感覚。

怒りと悲しみの両方を抱えた時に、より内側へ深く放り込まれる感じが起きる。その感じに十分に耐えられれば、改善が起きる。長い間耐えなければならない。

 

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166 自分を探る小さなトレーニング2 ー あなた自身が求める気持ち

自分のトラブルが母親への憎悪であることが明らかになっている人がいる。その憎悪をセラピーでは表現できる人。その人のために次の段階のトレーニングをお勧めです。

自分の母親への愛着を書き出してみると良い。母親の良いところが見つからなくてもあきらめる必要はありません。母親に関係なく、あなた自身が求める気持ち、慕う気持ち、純粋な気持ち…。それを書き出してみると良いですね。

真剣に取り組めば、憎悪と愛着が一つになる瞬間があります。真実が現れ深い癒しが起きる瞬間になると思います。

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153 でんでん太鼓ー良い母の顔と悪い母の顔が交互に

私が小さい頃の母の記憶がほとんどない。思い出す努力をした。瞑想を重ねBabyブレスをした。イメージが出た。でんでん太鼓のような母の顔。良い母の顔と悪い母の顔が交互に素早く入れ替わる。子供の私は対応できない。母の全体だけでなく、物事の全体を扱いにくいのは、そのせいかも・・・。物事の部分部分を見て記憶し話す傾向がある。それで間に合わない時には、不都合な部分の記憶がなくなる。イメージが出たことで自分への理解が進んだ。

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152 アクセルとブレーキーいっぱい解放したいのに頭痛がしたり体が拒否する

母と十分な交流がないまま母を失った。たった一人の大事な人だった。その悲しみを長い間閉じ込めてきた。辛い時代を耐えてきた。今その悲しさを解放できるようになってきた。もっと解放できるようにアクセルをいっぱいに開けたい。

しかし一方で、なぜかその解放を妨げてしまう、ブレーキをかける。頭痛がしたり体が拒否する。なぜだろう。身勝手な母を許せない気持ちがあるのかもしれない。理不尽な人生に怒りがあるのかもしれない。はっきりしないが、徐々に明らかになっていきそうな気配がする。その理由がもうすぐわかりそうだ。

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134 怒りは生のエネルギー死のエネルギーはどこ?

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怒りは生きようとする生のエネルギー。怒りが大きいという事は、周囲は迷惑かも知れない。自分自身も何とかしたいと悩むかもしれない。しかし、エネルギーが大きいということは有利。自分の問題を突破するエネルギーになる。このエネルギーは、やがて、自分が抱える母親へのアンビバレンツを見抜くことに使われる。母親への愛着(生)と殺意(死)。大きなエネルギーで両方が十分に扱われ深く洞察され、そうして初めて統合が起きる。起きないとすれば、どちらかが、あるいは両方が、不十分、深さが足りない可能性。何がブロックしているのか探るのは役立つ。

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129 封印されていた思い出ーお母さんのことが大好き

母のことは嫌いだった。母と自分と似ているところがあることにも耐えられないほどだった。セッションでは、嫌いな母の呪縛から逃れるのに必死だった。自分を解放するのに必死だった。解放は少しできるようになった。

しかし幼い頃の記憶が戻らなかった。現在の記憶にもトラブルがある。それでは本当の解放ではない。記憶から逃げたままだ。不満だった。

真剣に瞑想を始めた。記憶を取り戻す作業。ほんの少しずつ戻る記憶。IMG_6549

ある時、赤ちゃんの時にタライの中で母が優しくお湯をかけてくれたこと、思い出した。こんなに大事にされていても、さびしいという気持ち。そして、最近、お母さんのことが大好きで大好きで大好きで・・という思いが出てきた。涙がとまらなかった。

今夜も、また瞑想。

 

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117 甘えは突破口ー甘えるトレ-ニング

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甘えは大きな突破口になる。甘えることは思ったより難しい。甘えることは自分を裸にすること。無防備にすること。恐怖が来る。「いい母親」に甘えようとしても、すぐそばには「わるい母親」がいる。心を無防備にした瞬間に、バシッとやられる怖さ。人によっては死の恐怖に近い。勇気を出してこころから甘えることができたとき、「いい母親」と「わるい母親」は統合され、統合からくる真の恐怖が克服できる。
対象を選んで甘えるトレーニングをする。優しい順に。
犬や猫などのペット:例えばペットと同じ床に寝転んでペットに触ってみる、抱っこしてみる。ペットの方が積極的なので甘え方のヒントになる。
子供たちのうち、自分と仲の良い子供:自分がペットになったような気持ちで子供に膝枕してみる。肩に頭を載せてみる。口に食べ物を入れてもらう。
苦手な子供:仲の良い子供と同じようにやってみる。
夫:子供と同じようにやってみる。
母親:最後の仕上げ。

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111 すばらしいことー二元論から脱する

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いい母親と悪い母親の両方をそれぞれ体感し、両方を受け入れる事は、すばらしいこと。人を支配してしまう重い二元論から脱すること。とらわれずに、そのままの世界を見る目を持てるようになること。体感は言葉を超える。ブログは言葉。

 

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109 探しても見つからない(?)「いい母親」1/2ー愛情をくれずにこの世を去ろうとしている

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探しても見つからない(?)「いい母親」1/2
健康な人は、自分の母親の中には、本当には自分を愛してくれなかった憎い母親(わるい母親)と、できる範囲で生いっぱい自分を育ててくれた大恩のある母親(いい母親)と、二つの面があることを実感できる。実感する際に生じる苦痛(不安)も受け入れる。いわば母親を立体視できる。現実の母親を観ることができる。そうして他人や世の中を立体視でき、世の中の現実を観ることができる。苦痛の受け入れが、深みのある人を造る。

しかし、とことん愛されずに傷ついてきた私たちは、そのように実感することはできない。どちらか一面を強調して見る。「母親はいい人でした。他には別にありません。以上。」または「母親はわるい人でした。それ以上考えたくありません。」と。「いい母親」が、実は自分(私)の妊娠を望んではいなかったというようなことには耐えられない。または、「わるい母親」を、幼かった自分が心から慕っていたというようなことには耐えられない。そのように「一面」的になることで、立体視を捨て、辛い人生を何とかやり過ごそうとする。しかし、その「一面」的になることで、より大きな代償を払う。苦しむ。すべてが分割されたまま。人生に不全感が付きまとう。場合によっては分裂(統合失調)的になる。一生抜け出せない。

「一面」的から脱し立体視を手に入れる努力をあえてすることは、とても有効。例えば「わるい母親」だけで「一面」的になっている場合。「いい母親」を探してみる。もちろん簡単ではない。
目の前の母親は、老いて、閉じて、人間的魅力も皆無となった人。自分(私)へはついに真の愛情をくれなかった人。自分(私)を置いて一人ぼっちにしたまま、この世を去ろうとしている人。何もわからないまま頑固なまま逝こうとする人。もはや手の届かない愚かさの彼方に消えようとする人。その人の中に「いい母親」など、とても探しようがない。探そうとしても路頭に迷う。無駄なことのように思える。
続く

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77 母親の意向に沿う

2016-01-28 11.43.44

母親へのアンビバレンツに私たちは手こずる。人生そのものの困難さ。子供であった私たちは、母親へのアンビバレンツ(愛憎)を心に持ちながらも、生きるためには、はからずも母親の意向に沿おうとする。自分を支えてくれる不十分な愛情を維持するため。そのことを観抜くことができれば、大きな手掛かり。

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43 生と死ー正体が見え心底の安らぎ

2016-01-17 14.55.12

生と死
母親からの愛情が十分でないことは、小さな子供にとって生きていけないこと。子供には、愛情は生であり、愛情がないことは死。私たちは昔、みな子供。このため、私たちの心の奥には、生と死のアンビバレンツが存在する。そのことを忘れないで。存在を許す。そうすれば、葛藤や迷いは、正体が見える。底辺からの安らぎがある。

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37 アンビバレンツ

2016-01-17 15.02.23

<アンビバレンツ>
自分を産んでくれ育ててくれ、十分ではなかったものの愛情もくれた母親。その母親に対し、こころから愛着を感じる。同時に、自分への愛情が十分でなかったことから、ひそかに憎しみを感じる。相反する感情が同時に存在する。同時に存在することを忘れないでいる。存在することを許す。肩の力が抜け、生きやすい。

J20(1)

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32 母は宇宙ー隠さなければ宇宙を無くす

2016-01-17 15.10.25

<母は宇宙>

母は人にとって宇宙のようなもの。無から命を与え育ててくれた。人はその宇宙の中で、愛されもすれば、傷つきもする。その宇宙は完全ではありえなかった。その宇宙は普通の若い一人の女性であったかもしれない。小さな生命を十分には愛せなかったこともありえる。愛されなかったときに、人はとても大きく傷つく。しかし、その傷は人の心の奥に隠されてしまう。隠さなければ、宇宙を無くすようなものだから・・・。立っている地面がなくなってしまうようなものだから・・・。とても生きていけないと感じるから・・・。
それでも、勇気ある人は、やがて、逃げずに直面する。事実に直面する。依存していたものから離れる。堂々巡りから抜け出す。人生を取り戻す。

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