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自分への「産まなきゃ良かった」という声で目がさめる|セラピーの現場から(550)

フローティングセラピー(弊社で開発のセラピー)で、それまで分からなかった胎児期の事情が理解できるような心象が体験されることがあります。以下、その一例の聞き取り内容です。

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お腹の中に帰れて良かった。「ここにいて良かったね」とウトウトすると、「いらない、産まなきゃ良かった」という声で目がさめる。それの繰り返し。繰り返しの間にはイメージで1歳の自分もでた。すごく可愛い。今の自分が(1歳の自分を)抱っこして可愛いなと思う(*1)。こんな可愛いいのにお母さんは「死ね」とか「いらない」とか何で言うのかなと考えていた。そうしたら、ウトウトしても寒くなってきて、動いてみた。それがお母さんのお腹を蹴ったりしているイメージだった。そうするとお母さんは「うるさいな」と思う。「ここにいるんだよ」と分かって欲しいから手足を動かしていた。お湯の温度は39度なのに寒い(*2)。動かしていないと寒い。トイレに行きたくなって、お腹も痛くなってきて、右腕だけでなく足も痛くなった。私はずっとお腹に「いたい」のに、母親から「早く出てこい」と足を引っ張られる感じ。可愛いから出てきてというのもあったがそれは建前で(結婚したのだから自分を産むことが母親の務めを果たすことなので)世間的にいいから「出てこい」だと思う。結婚して子供を産まないのはダメなことで、子供を産まないと認められないので「だから産むんだ」というのが出てきた。凄いショックだった(*3)。
(*1:自分自身への肯定的なイメージであり改善を感じさせる)
(*2:寒さは未消化の恐怖の再体験と思われる)
(*3:母親から自分への否定的な心的扱いの原因を洞察するものを感じさせる)

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335 ふわふわせず何かどしっとした感じ

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小学校低学年の女の子。表面は元気がいいが空騒ぎのようで、心ある大人は横目に見ながら心配をしていた。そのうち彼女はおとなしくなり寂しい表情するようになった。自分を表に出さず抑えているように思えた。母親はより心配になってきた。母親と祖母は話し合ってその女の子と3人でセッションを受けることにした。
フローティングセラピー。祖母はお湯の中で話をした。母親は目を閉じ俯(うつむ)いて聞いた。女の子は浮かんだまま目を閉じて聞いた。
母親が若くして女の子を宿した時、祖母は、その妊娠を心配した。育てられるわけがなかった。堕胎しろ殺せと言った。でもできたら(産まれたら)、かわいいかわいい◯◯(女の子の名前)だった。そのことが(女の子の)心の中に大きな傷を作っているはずだ。女の子は、うんうんと、聞いていた。理解する感じがあった。
母親はうつむいたまま当時のことを思い出した。当時、自分は若かったし、生活の不安もあった。心も不安定だったし、そもそも人生の行く先への不安もあった。自分の辛さだけが前面に出ていた。でも今は娘のことを思いやる余裕があった。娘のことを本当に心配することがができた。
女の子は、出生の事情をうすうすは知っていた。今、母親が本当に自分のことを心配してくれるのを、感じることができる。温かいお湯の中で暖かい母親の肌を胎児の時のように感じながら、そのことを実感できる。
セラピーから終わって数日経ち、母親は、娘のふわふわした様子がなくなり、何かどしっとした感じが出ていることを感じ取った。ほっとした。またこのセラピーをやりたいと思った。女の子は、楽しかった、またやる、と言った。

 

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331 同化から自立へむかって

 

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始めはフローティングセラピーを受けた。(フローティングセラピーでは胎児期のときの気持ちや雰囲気を漠然と思い出す事はよくある。まれにはもっとはっきりと具体的な記憶が蘇ることもある。彼女の場合には、それが非常にはっきりとしていた。)フローティングセラピーで、母親は自分の妊娠を望んでいなかったことがハッキリしてた。父親が望むので、そのために生むことにした。この気づきが大きかった。今まで、妊婦さんを見ると気持ちが悪いと思っていた。そう思う自分は、体は30代なのにメンタル的には3歳の感じがした。妊婦さんを嫌う気持ちも妊娠を望まれなかったことに関係するかも。母の気持ちがそのまま自分の気持ちに影響しているのかも。謎がやや解けた気がする。

母親は私の自主性を認めず自分の分身のように育てた。同じ髪型、同じ体型でないと気に入ってもらえなかった。着るものも遊び道具も用意された。この遊びはしたくないと言うと母親は烈火のごとく怒った。殺されるなというくらいだった。私は幼く、受け入れ、母親から自立できず同化したままになった。同化した私は苦しんだ。母親と自分が違う人間だと気づくのに時間がかかり最近になってわかった。

でも母親も私と同じように苦しんだ。母親は放置されて育った。母親を理解しなければならないと思う。責められない。しかし母親のことを慮(おもんばか)っていると、自分のことができず、結局は自立できない。

母親から本当の愛情がもらえず、愛情不足に陥り、自立に必要な十分な愛情が手に入らず、そのために母親から自立できない。それが分かった。これをきっかけに自立の道を歩み始める事ができた。

私の中は2人に分かれている。母から自立しようとするM。母を理解しようとするK。今まではっきりせず苦しかった。MとKをはっきり認識することで楽になった。(将来は統合が期待される。)

ベビーブレスでは、今までの母と同化してきた私は死んだ。今までは死にたい気持ちがあったが、死にたいというのは母と同化している私。母じゃない自分は死にたくない。生きたい。ベビーブレスの最後の方で、楽しかった。無になれた。 

 

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