doではなくbeを会得する自己トレーニング|セラピーの休憩時間(699)

「doではなくbe」
ベビーブレスは、激しい呼吸を長時間続けることで、赤ちゃんのようになることを目指す。うまくいけば赤ちゃんのように呼吸し、赤ちゃんのように声を出し、赤ちゃんのように動く。始めはうまくいかないかもしれない。「演技」が有効かもしれない。そのうちに赤ちゃんのように「なる」。「演技」から「なった」ことは本人が分かる。doからbeである。治療的退行と呼ばれる。いろいろの治療効果が期待できる。
ところが「演技」と「なる」の区別がつかないということがある。いつまでも「演技」が続き「なる」ことができない。いつまでも演技が続き、それを演技だと自分で認識できない。
そういう場合、ベビーブレスの中だけではなく、生活自体にも同じような傾向がある。要求されたことはする(do)けれど、自分が何をしたいのか分からない。自分の本音が分からない。自分に感情がない。「be」できない。
「beの自己トレーニング」
そうであれば、日々のトレーニングを次のように行うことができる。一人で部屋に立っているとき、横になっているとき、何かを意図して行う「do」ではなく、何かを「する」必要がない「be」を会得する。まるで赤ちゃんのように「なって」しまわなければならない。要求されなくても、自分がしたいことを、いつの間にかやっている、それが自然に身についていく。例えば、部屋を掃除するにしても、掃除機を動かす順序などは気にせず、目についたやりたいところから掃除する。やりたいところが変わったら、その瞬間に、何も考えないまま、変わったところを優先して掃除する。
「徐々に変わる」
そのようになるよう自己トレーニングすることで、そのように務めることで、できなくてもできるように努めることで、徐々に、自分の中が変わっていく。
そうすれば、何をしたいのか、と問われれば、簡単に答えられる。自分の本音が明確になる。知らないうちに自分の感情とともに居る。それが健康というものであることが実感として分かる。

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