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228 あまりに辛いこと|小さなころに母から受けた存在否定の傷

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あまりに辛いこと
あまりに辛いことがあった。そのことに対して、人には忘れるということと、思い出すということがある。全くの逆方向。どちらも人に備わる機能。(1)あまりに辛いと覚えていられない。忘れることで自分を守る。破滅から逃れようとする。(2)他方、思い出して、消化しようとする。体に入った異物を消化し分解し無毒化しようとすることに似る。内戦でひどい殺戮場面を目撃することになった子供たちは、精神を病むが、対処として、彼らに絵を描かせ、思い出させ、吐き出させる。無毒化がすすむ。フラッシュバックが起きるのも同じ機能。
初めは(1)の機能が働くが、時がたったら(2)を試みる。(2)がセラピー。小さなころの心の傷へは(1)が機能する。小さな子供には耐えられない。しかし、大人になったら耐えられる可能性がある。そして(2)が機能できる。
内戦国シリアの幼い女の子がテレビのインタービューに答えていた。人の近くで爆弾が破裂すると首が飛ぶ。何度も見て慣れてしまった。でも、そのときの血の匂いだけには慣れることができない・・と。この女の子の思いを察すれば、私たちも勇気を出して耐えなければならないと、そう言いたいが、・・言えない。小さなころに母から受けた存在否定の傷は、それより深いかもしれないので・・・。

 

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54 それは突然やってきたー小さな頃の記憶は皆無

2016-01-28 11.41.58

自分が関係する事件が会社で起きた。記憶がなかった。記憶がないことを不思議とも思わなかった。なぜなのか自分でもわからなかった。あるとき、解離性健忘ではないかと言われた。実は複数の人格があった。小さな頃の辛い出来事に鍵があるとはわかっていても、小さな頃の記憶は皆無であった。手がかりがなかった。しかし、その事件に押されるように、必死になったセッションの中で、それは突然やってきた。小さな頃の辛いつらい出来事を思い出し、痛みと辛さが爆発した。記憶が次々とよみがえってきた。

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21 悲しみの厚さ

hesnikof / Pixabay

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悲しみの厚さ

自分を知る手掛かりになる辛い記憶は通常、幼児期、乳児期の人生の初期にある。辛いので隠されている。もともと人生初期の、古い記憶はぼんやりしている。余計、よみがえり難い。ところが、それよりも新しい青年期、少年期の記憶さえも喪失している場合がある。幼児期、乳児期の記憶はさらにその奥に隠れている。より難しい。時間がかかる。この喪失の厚さは、悲しみの厚さ。悲しすぎて本人は悲しみを認識できない。しかし、記憶がよみがえることによる成長の幅は、その分、大きい。

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