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お互いを失いたくない:それはなぜか?その背後にある何かをこそ|相互依存としての母娘関係(501)

「母を棄ててもいいですか?」(熊谷早智子 講談社)という本には、次のような意味の文章があります。母娘関係の相互依存から抜け出せない仕組みとして、母親側からは娘へ「あんなにしてやった」「こんなに面倒を見てやった」と刷り込みを行い、娘に「母に恩を返さなければならない」と思わせたい<娘を手放したくない>気持ちがある。他方、娘側には「母には自分<娘>への<本当の>愛情がないと認めてしまったら、<自分は>絶望するのではないか」と不安になってしまう<母を本当に失ってしまう>という気持ちがある。(なお< >書きはこのブログで追加)
お互いに、お互いを手放したくない、失いたくないという気持ちが背後にあるということだと思われます。このことは、弊社アコールの心理セッションでも常にテーマになるところです。では、さらにその背後には、何があるのでしょうか。手放し、失ったなら、何が起きるのでしょうか。言葉にならない領域です。ベビーブレスではその領域を味わうことができます。とても大切です。味わうことで大きな成長が起きてくるようです。

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引きこもりからの自立等いろいろな心理的悩み相談や心理カウンセリングのお試し無料あり、また、ベビーブレス(アコールで開発した独自のブレス,ブレスワーク,またはブリージング)ができるようになれば精神分析の組合せで大きな効果があります。東京府中

 

 

 

78 自立の芽ー母親は自分が自立したら寂しくて生きていけない

ユリちゃんは自立できない。大学を卒業しても就職できない。感情もない。

自分はおかしいと思い在学中にアコールに来た。段々わかってきた。

自分は母親に「殺された」。自立しよう、生きようとする力を与えられなかった。母親は、十分な愛情を与えることができなかったにもかかわらず、彼女自身の寂しさから、ユリちゃんを囲い、離さず、自立させなかった。

自分は自立できないようになってしまった。自立できなくなった自分は母親の下でしか生きていけない。反発するならまだしも、心の中では母親の下に居ることを望みさえする。一時は母親をなんとか変えようとしていた。と同時に自分でも、自力で自立しようと焦った。しかし心の中は、自分でもなかなかうまくいかない。この状態が相互依存とか、相互癒着とかと言われる。外から投げ込むような冷たい言葉。

今、変化が起きてきた。母親は自分が自立したら寂しくて生きていけない。そのことがわかる。母親の寂しさがわかる。母親はかわいそうと初めて泣いた。事実を観て、感情が出た。

本質を観ぬいた心からの感情。自分を取り戻す大きな一歩。

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