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母が小さいときの私にしていたのと同じ|私も母の言うことを聞いていない|セラピーの現場から(554)

セラピーを始めて、いろいろなことが理解できるようになっている。母を理想像に近づけようと必死に努力した。母が怒ると面倒なので、かなり無理をして母を褒めたり肯定したりしていた。でもこれは、かなりのストレスで、不自然なことだと思い始めている。
そうやって褒めていたからか、母は私に甘えてくる。本当に子供だ。私も以前のように邪険にはしないが、(母の言うことを)聞いてもいない時が多い。母が小さいときの私にしていた態度と同じだ。もし自分に子供がいても同じことしていたと思う。恐ろしい。

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毒親は「毒親」とは気がつかない?|私は全部押し殺してきた|セラピーの現場から(516)

毒親をテーマにした本が増えています。「毒親」とは厳しい非難の響きのある言葉です。センセーショナルな言葉です。しかし、親から毒された子供の側からすれば、そんな言葉でも足りないほどの気持ちがあるでしょう。一生を台無しにされた場合もあるでしょう。
しかし、当の親からすると、心外であり、言いがかりであり、まったく心当たりがないことがほとんどです。自分の子供が苦しんでいても、まるで他人事です。子供がおかしくなっているのは、子供の問題であって、親(自分)の問題ではありません。
それでも、やがて、子供の状況が危機的になり、あるいは、親(自分)への攻撃が激しくなり、どうにもこうにもいかなくなって、カウンセリングにやってきます。当初はカウンセリングやセラピーもなかなか難航します。
突破口なるのは例えば次のことです。子供が親(自分)へ抱える不満や怒りと同じものを、どうやら自分も自分の親に対して持っている、ということです。「恵まれたお前がそんな不満を言うのか。苦労を重ねてきた私の不満は、とてもそんな程度のものじゃないぞ」「お前は親の悪口を自由に言えるが、私は言おうと思ってもまったく言えなかった」「お前は怒りや悲しさを出せるが、私は全部押し殺してきた」などなど。
そうして親は、自分自身の親に関するセラピーを開始します。心の傷の世代間連鎖を、言葉や理屈ではなく、体感します。
気がつくことは素晴らしいことです。気がつかないことは罪なことです。同じように子供を傷つけてきてしまった人でも、それに気づいている人は清々(すがすが)しい。気がつくためには、自分自身の中にある傷にこそ気がつかなければなりません。その自分の傷がどんなに大きいのか思い知った後で、初めて自分が子供に何をしたのかを理解します。自分が毒親であると気がついた親はもう毒親ではありません。

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頑張っても報われない職場への怒りが手がかり|実は心の中では母に認めてもらおうと頑張る|セラピーの現場から(509)

○職場へのいかり
自分が勤めている職場に不満があった。「何てブラックな職場なんだろう」と思っていた。実際忙しい。私の同僚は、その同じ不満から、爆発してしまい、上司からは不評を買ったらしい。私はその場にはいなかったが、溜飲を下げ、「別にいいんじゃない」と思いながらも、私の姿だと思った。
しかし、落ち着いて考えると私は、職場で、やりすぎるほど一生懸命に頑張ってしまう面もある。そして後で爆発しそうになる。良い子をやって報われないと不満を溜め込むのは、昔からの自分自身の癖でもある。良い子をやめないと潰れてしまう危機感を感じていた。
○実は母への怒り
その不満の奥には、もともと持っている自分自身の強い怒りがあった。実は、母への怒り。その怒りの中に、(母から)捨てられた寂しさもあったことに気づけた。母に認めてもらいたいから頑張る。でも認めてもらえない。怒りがイライラと燃え上がる。
気づく前は、訳がわからず、(職場などで)怒りに溢れていた。 次から次へと仕事の時間に追われ、立ち止まらないままに、訳がわからず、(怒りの)傷口が導火線になり、 爆発してしまう危険な状態だった。
少し冷静になると、周りの人をみる余裕が出来た。被害者になっている!だから爆発せざるを得ない!そんな状態だった。

○母にどうしてほしかったのか:娘にはできた。
娘は、小5の秋から不登校になり、あの時はこの世の終わりのように悲しくて仕方がなかった。その時に、今のカウンセラーにアドバイスをもらて、<不登校>と言うのは、お腹にいて10ヵ月間の満足を未だ得られない胎児のように、外に出れない状態だと聞いた。その胎児のような状態を積極的に満足させるために、いろいろ努力した。いっしょに寝たり、いっしょにお風呂に入り、洗ってあげたり、あちこちの公園に出かけたり、夜中に泣き叫ぶ彼女を受け止めたりした。
おかげで、その後に娘は、活発な自分を取り戻した。娘は、ここ最近、短期 留学の後、自分の住いの引越しを終え、私の家に立ち寄って、それから、友達と台湾旅行に行く。親(私)のスネを思いっきりかじっている。「ずるい、私がこんなに大変な思いをしているのに」と思いっきり嫉妬してしまいそう。僻んでる?嫉妬してる?と自問している。今までの私なら嫉妬するはずだと思えば思うほど、不思議とそういう感情がなく、素直に喜んでいる私がいる。さんざん、不登校だった娘の被害者になっていた私が、喜ぶなんて、不思議なくらい。
○自分にはしてもらえていない。
あの時に娘へいろいろ努力できた私は、自分では好きだ。辛かったけれど、一生懸命だった。あの時の自分をすぐそばにおいておこうと思っている。何に怒っているのか。娘にはできた。自分にはしてもらえていない。そのことだと思う。

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