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自分が変わるってどういうこと|本当はうすうす知っている|だから欲求不満|セラピーの現場(580)

 

セラピーを受けて自分が変わるというのはどういうこと、なのでしょうか。人によって抱えていたトラブルは様々で、その人が変わることで影響があり、そのトラブル解消に向かって大きな前進がある、という側面もあるでしょう。しかし、それは結果であって、果実であって、私たちは「お土産」と呼んでいます。
私たちが変わると、私たち自身に大きなエネルギーが湧きます。私たちが驚くほどです。そのようなエネルギーの伴う何かが、変わるということの本質のようです。変わってみるとあまりにハッキリとしたことなので、変わるというのはどういうことか、自分は変わったのだろうかと、誰かに訪ねる必要を感じません。それは、ものすごいエネルギーです。
私たちは自分が変わる前に、そのエネルギーのことを想像できません。しかし、その一方で、そのことを本当はうすうす知っているように思います。うすうすは知っているけれども想像ができません。変わる前は、だから欲求不満になります。何かが腑に落ちない、何かが満足しない、何かが気に入らないとなります。変わってみて、はじめて、これがそうだったと納得するようです。
それでも、やはり、変わる前には分からないもののようです。変わる前には形のある答えは出ません。教科書のように言葉や概念に表すことは出ません。もっと形のないもので、エネルギーの塊のような何かと感じられるものです。それでも、あえて言葉にするのであれば、愛憎、生死のような右か左か、裏か表か、という感じ方から解放されること、これらの2方向に拡がると感じられていたものは結局同じもの、と感じるようになること、全体が遠くまで観えるようになること、などと言えるのかとも思われます。

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334 エネルギーそのものを楽しむ

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あるところの子供たちがおばあちゃんに会いに行く。子供たちはおばあちゃんが待っていてくれることを知っている。おばあちゃんに会いたいというエネルギーを楽しむことができる。会いに行く道中、おしゃべりをし、歌い、笑い合う。目的はおばあちゃん。でも途中のエネルギーそのものを楽しんでいる。目的が、母親、友達、その他の親戚の人々であっても同じこと。自分たちを心から待っていてくれるのであれば同じこと。
しかし心から待っていてくれない状況では、同じ会いたいというエネルギーが、苦痛の種となる。エネルギーを楽しめない。
ところがエネルギーに色が付いているわけではない。エネルギーが2種類があるわけではない。エネルギーはエネルギー。状況が許すときは抑えつけなくて済む。許さない時は抑えてしまう。それだけの違い。そのことがベビーブレスでわかる。許さないのは相手の状況。会いたいエネルギーは自分のもの。エネルギーが爆発する。それまで押さえ込まれていたエネルギーが爆発する。そしてエネルギーを楽しむことができる。エネルギーとは自分自身。エネルギーとは存在そのもの。

 

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