楽をして治ることはない、痛みを通してしか分からない|職場への不満と母への依存2/6|セラピーの現場から(677)
<<(676)の続き>>
<スピリチュアル>
仕事を辞めて旅行でもと思う。しかしこの心のままどこかに出かけても楽しいことはない。 結婚し子供を産む年齢を通り過ぎた現実も辛く、普通の人とは全く違う自分の人生、自分の空白を、埋めるものが何なのかわからない。その空白を手っ取り早く埋めたくて、のスピリチュアルだったと思う。意を決してスピリチュアルなところに行くが、変わらない自分がいるのみだった。意識で自分を抑え込もうとしてかえって、自分がおかしくなった。
<あなたも分かっているだろう>
「楽をして治ることはない、痛みを通してしか分からない」と母が言う。「あなたも分かっているだろう」と。私にとって母親は重要だ。
<父親の危機的病気にこころが揺れる>
けれど、それだけでなく、父親を見ていると、何か引っかかる。それが死ぬのと被る。自分がどうなのか説明できないが、たまらないものがある。その気持ちのままセッションを受けた。
<こころ傷に触れられた>
今まで、こころの傷というものを、人から聞いた話とか、頭で考えていたけど、お父さんのことから、死のこと・・・、良く分からないまま、バーっと感情が出て来た。
良く分からない感情だった。出て来た時、胸からこみ上げて来るもの、泣きと叫びに任せて、息が深くなって、何が悲しいとかでなくて、こみ上げて来たものが胸から出て来る。それが私の傷なのだ。自分の傷に触れた、とはじめて思った。今まで傷があるのかないのか・・・。触れきれなかった。あるじゃんと、思った。
傷からそのいろいろな感情が出て来る感じがした。ずっと赤ちゃんのように泣いている。呼吸が通る感じがして、初めて声を出しながら泣いた。流れるままに泣いた。
これが傷に触れているという感じなんだと思った。いくらでも泣いて叫んでいられそう・・・・。
<お父さんのこととリンク。苦しかったのは、こういうことだったのか>
お父さんのこととリンクしているが、いなくなって寂しいとかでなく、「死」に響いている。
自分の死につながる。お父さんの人生と自分の人生がリンクした感じ、それはずっと何もかもすべて寂しい人生という点で同じだと、セッションで感じた。
これが自分の知らない自分の空白だった。お父さんが倒れた時もいつまでも年金にしがみついて利用することを考える。お父さんって私にとってなんだったのだろうと思った。そしてお父さんという人自体について思ったが、一生懸命仕事をしていたという以外本当に何も浮かんでこなくてショックを受けた。
何も知らないのだ。自分の存在が意味がないとおもってきた。お父さんのことも・・・。お父さんも自分の体がガタガタなのに、薬いっぱい飲んで(よく)生きて来てくれたなと思う。いつも怒りっぽいのも、こころが落ち着かなかったのかなと・・・。
お父さんも愛をもらってないのに子供(私)を頑張って育てたなと、自分のセッションが深まったときに思い至った。
<自分の二重性>
残酷な自分と可哀想な自分と二重性がある。日常で怒りが強くなっているが、同時に、陰でやりたかった(本気で泣けた)ことが出て来たのだと思う。泣ける自分がいて良かった。
自分の傷、自分に触った感じが、今後も消えないようにしたいと思っている。
<狂気のような寂しさの爆発>
セッションでそれまでできなかった、自分の心の傷に触れたせいか、その後日、実生活で、すごい体験をした。
心の傷に触れた感じが続き、夜あまり眠れず早くに目が覚めるが、セッション後の余波のように自分からまだまだ出てくる色んな寂しさで涙を流したり、寂しさをひたすら感じていたり、していた。
ある日の夜は狂気のような寂しさの爆発が来て、叫び出しそうだった。が、残念、周りを気にして押さえてしまった。(セッションのときのように)そのまま爆発できれば、どんなに良かったろうかと思う。殺されるときの叫び声みたいなのが出そうだった。
以前も、今回ほどではないが、同じような激しい寂しさを味わったことがあった。その時はなかなかセッションがうまく進まず、自分にはもうできない気がして、そうして怒りが湧いてきて、(セッションを催している)アコールとも縁を切ろうとしたことがある。そのお別れのメールを書いて送った直後も、一瞬で白髪になりそうな、寂しさに襲われた。
その時以上の気が狂うほどの寂しさの叫びが自分の中にあると、今回はっきりした。そして、自分で自覚できてきた傷はまだまだまだまだ泣きたがっている・・・。
<<続く>>
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