途方も無く長い時間一人だったんだな|逆に宝物に思えるとは|セラピーの現場から(659)

○新生児の私は、何はともあれ7週間の間1人で耐え抜いた。親の支えもなく、自分自身の支えも乏しく、それでも堪えた。あまりに辛い人生のその部分は、なくなって欲しかった。しかし、今、その部分が、自分の宝物に変わっていった。
○私は産まれてすぐに入院し保育器に入れられた。7週間の間1人だった。途方も無い時間、一人だったんだなと思う。感じたくない時間だったのだろう。そのイメージを絵に描くと、氷水にどっぷりつかり、冷たい、寒い、寂しい感じになる。お腹の中の、母と意思疎通のない胎児。保育器に入れられ、誰にも待たれない私、親の期待と違った私、という感じになる。そして、お腹から出てきても一人だった。いつも一人。今も殻の中。薄いカプセルの中。流す涙も無い。一人ぽっち、一人ぽっちで体育すわり。そんな感じのイメージになる。絵を描くだけでもドロドロに疲れる。
○セッションでは、「何はともあれ7週間の間1人で耐え抜いた」という言葉が出た。そのことを自分自身に何度も何度も言ってみた。今までより地に足がついていて堂々としていたかな。感情を止めたなかったし、皆さんが泣いていてびっくりした。耐えたことが一番だったので私は「よく耐えた」とやった。納得と満足があった。
○今までは保育器のことがあって、何かに追われているような焦りがあったかなと思う。でも、今は凄く満足している。保育器のことが逆に自分の自信になる宝物に思えるとは、考えても見なかった。

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