家族に理解してもらえず針のむしろ|セラピーの現場から(577)

 

家族との間にトラブルが発生し、そのトラブルに困ってしまっている場合があります。その場合、カウンセラーを交えて家族全体で話をし、自分に何が起きているのかを理解してもらうのは大切なことのようです。家族に理解してもらうことで、針のむしろ状態から脱し、居心地が良くなり、症状が和らぐことが期待できるといえます。
症状が和らがなかったり、和らいでもしばらくして復活してしまったりする場合には、いよいよ自分の心の中を探ることを考えることをお勧めします。家族の理解を得ているので次のステップへ進みやすいと言えます。不安や恐怖を扱い、根本的なケアを目指すことになります。例えば、不安や恐怖の、そのカラクリが分かってしまえば、耐えられることになるでしょう。人間への理解も進むでしょう。不安や恐怖を扱うことができれば症状はより緩和することが期待できるでしょう。
緩和があっても十分ではない場合には、根本的なケアの徹底を考えることになります。不安や恐怖を扱うということがどんなことなのか感覚的には慣れてきているので、次のステップへ進みやすいでしょう。不安や恐怖から逃げてしまわないように、外側の工夫をすることをお勧めします。例えば時間の工面や身の回りの整頓です。その工夫をするうちに、知らないうちに心の決心がつくことがあります。

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