364 わかった事が喜びになり嗚咽した
ベビーブレス。呼吸を意識すると寂しさが出てきた。泣いて母を求める。一、二才の赤ちゃんの自分。泣いても一人ぼっち。お母さんと言ってみる。自分で自分を抱いて慰める。再度呼吸をすると母やミルクをくれた祖母が出てきた。私の存在が鼻についている。目障りで嫌われている感じ。
怒りが湧いた。産まれたくなかった。それを、せっかく産まれて来てやったのになんでだ!なんでだ!愛されない事をそんなに簡単に諦めきれるか!諦めきれるか!と怒り。それでも求め続ける諦めない自分が凄いと思いながら、自分の気持ちに圧倒されながら 、怒りながら求め続けた。諦めない自分に満足だった。
イメージで再婚相手の連れ子のGとダンスをした。Gも私もお互い気を使って生活している。でも、このときはダンスができた。
突然 、産んでない子、私のGに対する気持ちと、母の私に対する気持ちが、同じだったとわかった。母は私を産でいるのに同じようによその子と同じ気持ちだった事がわかった。
私はそこまで愛されていなかったのかと。愕然(がくぜん)としながらもわかった事が喜びになり嗚咽(おえつ)した。ダンスはそれから更に自由にやれた。
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