257 ずっとずっとここにいたよな|「ずっと一人だった」

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私は母子家庭に育った。今は亡き母と自分は愛情でつながっていたと思っていた。しかし、セッションで、母には私への意識がなくて、私は「ずっと一人だった」という気づきがあった。大きな気づきだった。そして心身ともに調子が良くなった。
ところが、つらい気づきだったため、やがて忘れてしまった。あるときセミナー仲間に、人は産まれる時も死ぬ時も一人だ、と言われてショックだった。「あんたは一人かもしれないけれど、俺は一人じゃない、職場には心の通じる仲間がいるし、温かい自分の家庭には何人も子供がいる」と言い返してやりたかった。言い返せなかった。なぜショックを受けたのかわからなかった。

その後のセッションで、あの大きな気づきに戻れた。

始めはなかなか呼吸が通らない。感覚も来ない。考えそうになったので考えるのをやめようと思って考えていたら、頭が痛くなった。感覚が出ないから、毛布を丸めてギュッとやったら悲しみがやってきた。いつもは毛布はチビ(小さい時の自分)なんだが、このときは母親(病死し直後に対面した)が死んでいるのを抱っこしていた。映像として出てきたのが、亡くなった時、出先から駆けつけて死んだ顔を見て、揺さ振ったが死んでいた。泣いていた。そしたら白けが来た。つらすぎる。もう一度毛布を丸めたら小さい自分(チビ)になった。お母ちゃんになったりチビになったり、どっちでもなく寂しい塊になった。
塊を抱っこしていた。寂しいだけ。強烈な悲しみだった。ずっとずっとここにいたよな、ずっと一人だったよなと。母は母で自分のことでいっぱいいっぱいで私へは意識がない。母と小さい自分を抱えるのが、自分。本当の自分。そうだなと思った。納得とともに、強い悲しみは何度も何度もやってきた。最後に、深い強烈な悲しみが怒りを伴うように、腹の底からグワーッときた。今回のセッションはとてもすっきりした。

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