75 天国にいるに違いない

孫。男の子。2歳と少し。新生児の妹が生まれ、心ならずもお兄ちゃんになった。妹の世話で一杯の母親(私の娘)を休ませるために、このお兄ちゃんを連れて、今回もまた、散歩に行く。
慎重な母親には言えない話。実はお兄ちゃんは冒険が大好き。
見つけた。小雪まじりの冷たい雨の水たまり。美しく透き通った水。謎の液体。足でバシャバシャ。手でびしょびしょ。一心不乱。いつまでたってもやめる気配なし。こちらは木のベンチに腰かけて真剣なその様子を眺めて過ごした。やがて充実した男らしい?顔付になって戻ってきた。下半身は氷のように冷たく濡れている。
家に帰り、今度は、あったかい風呂の中。目と目を見合わせる。延々と遊びに興じる。満足した頃を見計らい体を洗う。膝に乗せて頭をそっと洗う。その最中に、得も言われぬ笑顔を見せた。そして、そのまま眠ってしまった。体のどこをくすぐってもピクリとも起きない。仕方がない。湯船の蓋の上をベッドにして、眠ったまま、着替えをさせた。ピンク色の頬が天使のよう。天国にいるに違いない。

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