74 ビワの木の移植
引越しがある。琵琶の木を切るのに忍びない。小さな木だが苗から大事に育てた。移植することにした。
根を掘ってみると、ガレ石だらけの荒地にも関わらず、思いのほか深く根を張っていた。
後戻りはできず、しかたなくその根を切った。
移植先の土地は遠くの痩せ地だ。根付くかどうかは分からない。
人間にも同じことがある。古い仲間が心ならずも離れていく。離すしかない。本人が選ぶこと。
離れた先で、より窮地に陥るかもしれない。でもやってみるしかない。
[ベビーブレスや精神分析的心理カウンセリングなどのセラピーを行うアコール(有)のブログです]