344 幼い女の子の散歩:小さな蟻に「アー!」

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2歳1か月の女の子。無口。ちょっとの時間、その子の子守を頼まれた。彼女とは初めて二人っきりになる。つい最近まで私は極端に怖がられていた。スマホの電話で、私の顔をライブ動画で見せると、逃げた。彼女には、私が子守にならなければならない事を話した。表情からは、やや分かってもらえたのかもしれない。でも、どんな感じになるのか神のみぞ知る。
どうして時間をつぶそうか。とりあえず、手をつないで屋外に出た。雨上がり。小さな水たまりがあちこちにできている。小さな足が、まるで大きな湖のように水たまりを迂回する。私は一緒に動くだけ。彼女の動きが生き生きとしている。楽しんでいる。いい感じ。うまくいくかもしれない感じが伝わってくる。
おやつを買って、それから公園に行こう。その方針を彼女につげた。分かってもらえたかどうか不明。ところがコンビニの前まで来ると、彼女は私の手を引っ張って、自分から店の中に入った。しっかり分かっている。買い物かごは彼女が持った。かごの方が彼女より大きい。山ほどの他の食べ物に見向きもせず、矢のように、あるお菓子のところに行って、そのお菓子をかごに入れた。彼女は重いアレルギーを持っている。だいじょうぶかなあ。「いつも食べてるの?」ウンとうなずいた。どうかなーうーん神様。彼女は、そのお菓子が一つだけぽつんと入ったかごを、私へ突き出して一言「ジージ!」。(ワタクシハ、エランダノデ、ツギハ、ジージヨ、オマエガエラビナサイ。)私はお茶とバナナを選んだ。彼女も食べられる。
店を出ると買い物の袋は彼女が持った。あんまり袋が大きいので、ほとんど不可能に見える。しかし、彼女は毅然(きぜん)として袋をもち上げて歩く。(ジャマスルト、ユルサナイヨ。)
数歩も歩かないうちに「アー!」と大きな声を上げる。何ごとかと思うと、歩道の端に小さな蟻。イキテイル。ウゴク。スバシッコイ。クロイ目ガ、コチラヲ見ル。その蟻と長い間遊ぶ。私は、彼女に覆いかぶさるようにして、歩道を疾走する自転車や歩行者から守る役目。また数歩も歩かないうちに「アー!」。今度は歩道の端に枯葉。大人の目からはただのありふれた枯葉。彼女には、スバラシイ、キレイ、タカラモノ。また数歩で「アー!」。その枯葉はさっきの枯葉と同じに見える。デモ形ガ色ガ全然チガウ。10メートル進むのに10分かかる。フシギノ世界。ライブショウ。ホンモノノ自然!。

続く

 

 

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