184 ちっちゃい息子がニヤッと笑った|分かっている顔だ

瞑想して2歳少し前の頃(正確には1歳8ヶ月)の自分が出てきた。おしゃぶり人形を持って立って大泣きしている。隠されていた本当の自分。悲しみの自分。弟が生まれた頃だった。弟を世話している母が、自分のところに来ない。私は弟を殴った。母親にバシッと切られた。大泣きしている。母に心の中で捨てられたのだ。そいう記憶が蘇った。

ところが、この2歳少し前の頃の記憶が出てきてから、自分の子供(T男、同じく2歳少し前)が可愛い。完璧さを求める気持ちが消えた。ふっと思う。T男に「自分も我慢してきたんだから、我慢しろ」と思う自分と「可愛い」と思う自分がはっきりしてきた。悪い方(「我慢しろ」)を否定してきたが、悪い方もありだなと思える気がしてきた。両方があってこれが私だという気がしてきた。はっきりしてきた。
そうしたら私の気持ちに余裕ができた。T男に「さっきはすみません。八つ当たりしてすいません、これは私の問題でした」というとニヤッとする。分かっている顔だ。本当に自分の話をしようとすると、本心を言おうとすると、T男は私の顔をよく見る。心が通じる。

 

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