母に必要とされるため我慢していい子にしてきた|本当の人生を送りたい|セラピーの現場から(535)
気が付いた。今まで、我慢して頑張って良い子をやって来た。本音を言葉にできない。母に必要とされたいから。いらない子にならないために。死なないために、生きるために。
でもそれは、本当を生きていないことを実は知っていた。今、本当の人間の人生を送りたい。本音で表現して、繋(つな)がりたい。本当の自分に繋がりたい。ほかの人や社会に本当に繋がりたい。
お試しの「無料カウンセリング」もあります。
気が付いた。今まで、我慢して頑張って良い子をやって来た。本音を言葉にできない。母に必要とされたいから。いらない子にならないために。死なないために、生きるために。
でもそれは、本当を生きていないことを実は知っていた。今、本当の人間の人生を送りたい。本音で表現して、繋(つな)がりたい。本当の自分に繋がりたい。ほかの人や社会に本当に繋がりたい。
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○ ブログの感想 私もある宝物
ブログ「自分を表現出来ないという謎がとけた」は自分の体験と同じだってすごく共感しながら読みました。
このブログへの共感によって呼び起されるように思い出すことがあります。そう、私自身のベビーブレスの体験の中には、今でも度々思い出し感動したり、涙がでるなどぐっと記憶に濃く残る衝撃を受けたものがあります。その中のひとつが<大地に溶け込む死の体験>でした。この体験は私にとっては宝物です。
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◎私は、自分のことを言葉でなかなか表現できない傾向がある。なぜそうなのか、長い間の謎だった。その謎を探るうちに、「表現すると死」という感覚がつかめた。その後しばらくして「表現しなくても死」という感覚が出た。一体どういうことなのだろうか。その二つは何を示そうとするのだろうか。謎が極(きわ)まった。それを調べるうち「いらない子」というのがわかってきた。謎は解け始めた。同時に、帝王切開で生まれることの恐怖も絡んでいることがわかった。その恐怖の裏には、生まれたくない、という気持ちが潜んでいた。セッションで、生まれることを拒否して死んだら、自分のエネルギーが弾(はじ)けた。
○<表現できない>
私は、長い間カウンセリングに親しんできて、人の気持ちはよく理解できるようになった。みんなから頼りにされる。仕事も家庭も順調。産まれた子供もかわいく育てられ満足している。しかし、自分のことを言葉でなかなか表現できない傾向がある。カウンセリングの最中でも言葉に詰まり沈黙が続いてしまう。なぜそうなのか、長い間の謎だった。その謎を探る時期が続いた。
○<表現しても死、表現しなくても死>
その謎を探るうちに、「表現すると死」という感覚がつかめた。自己表現すると、疎(うと)んじられ愛情をもらえず、死が待っている。
瞑想で思い出したことがある。私が2歳で弟が生後3ヶ月、母が弟におっぱいをあげている姿が出ている。私は母へ声もかけない。行かない。見ているだけ、待っているだけ。それが、ずっと、私だった。行くより待つのが私。何度も思い出される。
本当は何を言いたいのか。母から私に声をかけて欲しい、母の背中に抱きついて行きたかった。でも、受け入れてもらえないのを知っているからできない。甘えたい自分がいて、瞑想で甘えをやってみた。走って行ったら、そうしたら、お母さんがいなかった。母は透明人間で、私へ意識がない。表現しないでいると、私へ意識のない母は、いつまでたっても私のところには来ない。行きつく先は死。
〇<表現できた>
その2歳の頃の甘えをセッションで扱った。母が弟におっぱいをあげていた時をイメージしてやれた。言葉に出せた。「こっち向いて」「抱っこ」「ちょうだい、ちょうだい」言葉で表現できた。駄々っ子。母がこないのは分かっている。でも諦めないで求め続けるのができた感じがした。良かった。気分がいい。やりたいことができた。
○<いらない子>
「表現すると死」と「表現しなくても死」という感覚は、一体どういうことなのだろうか。その二つは何を示そうとするのだろうか。謎が極(きわ)まった。すぐそこまで答えが来ている感じがあるのに、なかなか、二つはつながらなかった。心の中を調べるのを止めなかった。瞑想を続けた。
すると、お腹の中に飛んだ、「本当はいらなかったのに」が出た。納得して、いい感じ。
「いらない子」。これをはっきりさせないようにするために、しがみついてきた。瞑想の中で「どうしようできちゃって」と母が思っている。母は父を見ている。最初の兄の上は堕胎している。順番が違えば私だったかもと、前から思っていた。お父さんに言われて堕していたのかもしれない。
実は、私も自分の子供を妊娠した時、そう思った。母と一緒だなと思う。
続く。
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胎児期も視野に入れた精神分析的カウンセリング、ベビーブレスを体験し、自分の心理的なトラブルを理解し、本当の自分をつかんだ人々の体験談集
価格:1,000円(税込)
著者:林貞子 雲泥諸智
単行本:162ページ
発行所:アコール有限会社