245 赤ちゃんの泣きに耐えられない|泣けなかった私
私は生まれてすぐに保育器に入れられた。親との接触がなかった。そのことを親はあまり気に留めなかったことがうかがえる。私の心の底には大きな傷があるようだ。
職場に設けられた託児室に赤ちゃんが預けられる。職場にいるとその赤ちゃんの泣きに耐えられない。タバコを吸いにいくという口実を作って、泣き声から逃げた。自分自身が、声には出さないが「キーッ」という感じになる。その赤ちゃんは、預けられ、近くに親はいない。預けられて親はいないのは自分と同じ。赤ちゃんの泣く悲しさが分からないお母さんにも、同じ「キーッ」という反応になる。
保育器の中では、泣かないことが、多分親にとって、良いこと。手間を掛けないからかな。聞き分けの良い子供になっているのだなと思う。セッションでは、保育器ごと燃やされて処分されるイメージが出た。両親がボタンを押して処分した。泣かないのは、そのボタンを押されないようにするためか。保育器に置いていかれるが、(泣いたりして)手間を掛けないでいるので、なんとか生かされている。我儘言わないのもそうか。そうすることで存在して良いとなるのか。
弟が泣いた時も、自分は「キーッ」という感じになる。ある台風のとき、小さい弟と私は二人きりで車の中にいたことがある。父と兄は、増水した川の様子を見に行った。そのとき、私たち二人は小さいから置いていかれるなと察し、自分も行きたいなと思った。しかし弟が一人になるから私が面倒みろという事だなと一瞬で、親の意図を考えた。台風で強風だったので怖くて弟は泣いていた。私は弟に「風で音がなっているだけだよ」と言った。<俺だって泣きたいよ>ウルウルきている。でも絶対涙を出さないよ、という感じだった。弟に〈我慢しろ〉ととか言いたいのか。弟は「ママ」と言っていた。自分は「お母さん」と呼んでいたし「ママ」だと甘える感じがした。弟に「何甘ったれた事を言っているだよ。」といいたいのか。
私が人を攻撃する(厳しく当たる)時も全部そう。「甘えている、我慢しろよ、気が利かない」とかになってしまう。
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