437 犬はずっとこっちを見ていた
私の家は、都会にもかかわらず、とても静かなところ。瞑想にはもってこい。ところが夏ごろからか、何軒か先に犬が飼われていて、毎日、よく吠えるようになった。特に日暮れ時から遠吠えをしながら2時間ほど吠え続ける。その時間帯は瞑想ができない。犬の寂しさが伝わってくる。散歩には連れて行ってもらえてないはずだ。事情を想像した。家主は職場環境が厳しくなって生きるのが大変で犬にまでは手が回らない。手放せば役所で処分されるだけだ。残酷だ。子犬の頃はとてもかわいかった。その愛着もある。このまま放っておくしかできない。隣接宅はとても迷惑だ。
やがて大晦日の日におかしくなった・・・犬が。一晩中、明け方まで吠えている。元旦の晩も同じ。吠えている最中に行ってみた。近づく途中から吠えるのを止めた。家には灯りがついてない。近くで見ると、ますます毛並みが悪くやせて、汚れた毛布のような犬だ。警戒して立木の陰に隠れ、低く唸(うな)っているので、話しかけた。「家には誰もいないのか」「よしよし」「さびしいな」「お腹すいたろ」3つの子供に話すように。少し緊張がほぐれた感じがしたときに、餌を投げた。横浜中華街で買った焼き豚を何枚か。陰からは出てきたが、始めは食べるのを用心してた。そのうちバクついた。「なーおいいしいだろ」「水があったらもっとよかったな」ずーっと話しかけ続けた。私の手から食べるのはまだ無理。「またくるな」「この人(自分のこと)を覚えているんだよ」犬はまっすぐに、ずっとこっちを見ていた。
それから2日経つが犬は晩も静かなままだ。不思議。犬も人も、そうなるには事情がある。心がある。
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