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175 あなたのもの2|桜の花が開くように

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あなたのもの2
遠い昔、あなたの欲しかったものは手に入らなかった。生きるに必要な<愛情>が手に入らなかった。
「手に入らない」ことに重点があると、袋小路になる。どこまでも癇癪を起こす。補うため他からの愛情を求めて限りなく彷徨(さまよ)う。本当の愛情が手に入れば幸い。しかし、なかなか手に入らない。手に入らないことに怒る。あなたの側にその<愛情>は湧いてこない。そのことにも苛立つ。永遠に迷ったまま。
他方「欲しかった」のほうに重点があると、やがて、あなたは開く。「欲しかった」ことそのものはあなたのもの。求める心はあなたのもの。求め開いた心はあなたのもの。遠い昔、手に入らなかったことは、外側の事情であって、母親の側の事情であって、あなたの問題ではない。あなたは、そのとき開いていた。桜の花が開くように開いていた。愛情が二つのものの出会いにあると思うなら、そのとき、一方のあなたは開いていた。その恋しさはあなたのもの。その愛(いと)おしさはあなたのもの。その美しさはあなたのもの。
手に入らなかった不満は、世界を宇宙を吹き飛ばすほど大きなものだった。あなたのエネルギーだった。あなたは妥協しなかった。1歩1歩前進した。嘘をつかなかった。そうしてこの地点まで来た。実は、あなたのものだった。今度は、そのエネルギーは、世界を宇宙を包み込むほどの大きな歓喜になる。開いたあなたが、宇宙に広がる。

 

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134 怒りは生のエネルギー死のエネルギーはどこ?

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怒りは生きようとする生のエネルギー。怒りが大きいという事は、周囲は迷惑かも知れない。自分自身も何とかしたいと悩むかもしれない。しかし、エネルギーが大きいということは有利。自分の問題を突破するエネルギーになる。このエネルギーは、やがて、自分が抱える母親へのアンビバレンツを見抜くことに使われる。母親への愛着(生)と殺意(死)。大きなエネルギーで両方が十分に扱われ深く洞察され、そうして初めて統合が起きる。起きないとすれば、どちらかが、あるいは両方が、不十分、深さが足りない可能性。何がブロックしているのか探るのは役立つ。

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122 怒りや恐怖をプレゼント 2/4 ー怒っても怒っても手が届かない

(母や自分の正体が知りたい2/4)

私は、母や自分の正体が知りたい。母と私は似ている。母から私は怒りや恐怖を「プレゼント」された。私がこの世に生まれる前から、既に母が持っていた怒りや恐怖。既に持っていたものを、もらったので「プレゼント」。怒りや恐怖は私へ頑固に植え付けられた。そして、おそらく私から娘へも同じものを「プレゼント」してしまった。

私の怒りは、娘に向かうだけではなく、お返しとして母へ向かった。今も残り火のように心の奥にくすぶる。私だけの怒りではない。なにか私が存在する前の小さい母が見える…。私の怒りは、母から私が直接被害にあったものへとは別に、母が被害を受け、その結果、母から私へ間接被害=「プレゼント」されたものへ、向かう。母が果たせなかった母自身の怒り。母自身が怒るべき怒りを、私へたらい回しにされ、怒っても怒っても手が届かないようなもどかしさ。何もかも払うような、何もかもぶっ壊したい衝動にかられる。

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