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404 始めから知っていた:その2 どこか安心する

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私には本当のことを話せる人(母)がいなかった。だから私は、私に関する秘密を話していたのを聞いたことを、ないことにした。
続く
<他の人たちが話をしているときに入って行けない>
そのことが今も影響している。自分のことを、他の人たちが話をしているときに、そのことに入っていけない。傷ついてしまうから。自分の癖。
<役に立たなければ要らない>
自分は、ほかの人の役に立たなければ、この世に要らない。そのため職場で一生懸命仕事をした。実績もあげた。あるとき、それなのに実は評価されていなかった、と気づいた。自分の居場所がない。自分の居場所がないという心の傷に響いた。
<母と同じ>
自分の居場所を作るために、職場で頑張った。居場所が欲しくて子供もつくった。うまくいかず堕胎した。自分の居場所を作るために子供をつくるというのは、母親と同じだ。自分は母にとってただの道具だった。
<利用されそして役に立たなかった>
母の居場所を作るために利用されることで産んでもらった。だから母にとって、私はホントの家族ではなく、利用して産んだ道具に過ぎない。私の命は利用され産まれたが、結局は籍には入れてもらえなかった。私が産まれたことは役に立たなかった。
<知らないふり>
母や母方祖母は知らないふりをしていた。私を利用したことを。役に立たなかったことを。そうして私も同じようにしていることを、知らないふりしなければならなかった。ニコニコして頑張って生きた。自分自身のことも知らないふりをしてきた。それが生きる道だった。その悲しさがある。
<でも今に始まった訳じゃない>
でも、昨日今日始まったわけじゃない、前からそうだった。利用され産まれたのだが、どうせ産んでも変わらない(籍に入れてもらえない)と思われていた感じもある。産まれる前から役に立たなかった。そのことを自分は始めから知っていた。そう想うとどこか安心する。

 

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