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389 本当か空想か

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セッションなどで赤ちゃんの頃の記憶が出るが、本当のことなのか空想なのか、客観的に実証するのは難しい。その記憶が出ることで、心理的な改善が大きく進めば、やはり本当だったのでは・・と思うしかない。本人は主観的には始めから確信を持つことも多い。まれに、証言により実証されることもある。
その一つ。ある女性は繰り返して思い出される記憶がある。赤ちゃんで、おっぱいを飲んでいるとき、鼻が詰まっておっぱいが飲めない。大きなおっぱいが飲めない。おっぱいを叩いてもビクともしない。かなり殴った。口を覆っているおっぱいをかなり殴った。鼻は苦しい。飲めというし、息ができないで苦しい。叩いても叩いてもどうしようもない。
母親の証言があった。その当時、おっぱいがたくさん出すぎて困った。しっかり飲んでもらおうと思った。男兄弟はよく飲んだのに、その女性はなかなか飲まなかった。この証言から記憶は本当であったと裏付けられた。しかし女性はその記憶を恐怖とともに思い出している。この恐怖の裏付けは未だない。

 

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353 セッションにおいて感情が出やすい女性は有利か不利か

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セッションで感情を取り戻すことは、自分を取り戻すことの近道である。一般的に、男性は感情が出にくく怒りにくい。女性は感情が出やすく怒りやすい。
その理由。男は大きな体力を持っているので、本気で怒ると、相手を殺傷するかも知れない。怒りを抑えることを動物的に心得る。聞いた話だと、ライオンや犬などの肉食獣は、鋭い牙をもっているので、仲間内で本気で噛み合うことは少ない。仲間を殺さないように自然にブレーキがかかる。逆に、羚羊(れいよう)などの草食獣は、ブレーキがなく、発情期に頭突きなどで仲間を殺してしまうことがあるらしい。同じように、女性は体力が小さいので、本気で怒っても、相手を大きく傷つける事はない。せいぜい顔面にひっかき傷をつけるくらい。本気の怒りを抑える必要がない。そのことから感情も出すやすいのかもしれない。社会的にも男の子は(女の子とは違うのだから)メソメソ泣いてはいけませんなどと言う超自我もある。
そういうことで、セッションを行うときに、感情のでやすい女性は有利である。自分の本当の気持ちをすぐに出しやすい。正直になりやすい。男はそうはいかない。この点は女性は有利である。
ところがセッションが進むと逆もある。セッションが深まり、いよいよと言うところで、女性は肝心のところに行けない。自分の大きなエネルギーが目の前にあり、そのエネルギーで肝心なところを突破していけば良いのだが、そのエネルギーを無駄に感情へ流してしまう。悲しみや怒りの感情へ流してしまう。エネルギーを流す流路が感情の方向へ大きくできてしまっている。だから肝心なところいけない。その点は不利である。
山から流れてきたきれいな水を、せっかく田畑へ流して豊かな実りを期待できるところ、やすやすと排水管の中に流し込んでしまうようなもの。もったいない話である。

 

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345 そうすれば、どんなに心が楽になるだろう。

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子育てがうまくいかない。セッションを受ける。自分自身が良好な子育てとは縁がなかったことに気が付く。隠れていた母への恨みが出る。それなりに色々な改善が起きる。しかし恨んでも恨んでも足りない。母は分からない人。大きな壁。絶望的な壁。
私たちの突き当たる壁。この人もけっして幸せな成育歴は持っていない。私よりひどい。それは分かる。でも、そのことを、この人は分かろうともしない。この人そのものが問題。この人さえしっかりすれば。この人さえ、私の苦しみを理解してくれれば。一言こころからの詫(わ)びがあれば。ほんの一瞬でも真の和解があれば。そうすれば、どんなに救われるだろう。どんなに心が楽になるだろう。どんなに夜をぐっすり眠れるだろう。

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327 本気の感情が出た

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セッションを続け自分を観る作業を重ねてきた。職場や家庭では信頼され、いい人だという人望を得てきた。しかし何かもう一つ満足しなかった。なかなか本気の感情が出なかった。
そして「やだよー」という確かな感情が出てきた。この「やだよー」には3つの意味があることも分かってきた。①干渉され束縛されるのがいやだ。②本当にはかまってくれないのがいやだ。③母親が遠くに行ってしまうのがいやだ。この3つ。そして、なんで行くんだよという怒りがある。
そういえば、この内在する怒りが誤って自分の子供に出てしまうことがある。怒った後は気持ちいいものではない。怒ることで子供への支配になるのではないかと心配になる。子供もそのことを察しているような気がする。
そして「やだよー」と言いながら強く拒否するパワーが出ない。抵抗できない感じがある。それがなぜなのか謎だった。いやなことに対して反抗できない自分になってしまった。悶々(もんもん)とする。生き生きして生きていきたいという気持ちが自分にはいつもある。
私が小さいころ母親はよく私の準備をしてくれていた。私に選択の余地はなかった。それをノーと言ったことがない。いま、私の幼い子供たちを見ていて、いいなと思う。いやなことはいやだとはっきりしている。生き生きと子供らしい。
母は仕事を続けるために、生後6ヶ月の私を預けた。預け先は姑の家。お金を払ったそうだ。その預けられたことが関係している。そこが焦点だった。ところが実は6ケ月ではなく60日だということが分かってきた。「6」という数字だけで曖昧だった記憶が、はっきりしてきた。
雲泥の差だ。あまりにも小さ過ぎる。2ヶ月(60日)の赤ん坊に抵抗できるはずがない。そもそも自我は育っていない。周りの大人になされるまま。ただ受け入れるしかない。ただあきらめるしかない。それが人生最初に起きたことだった。かなり謎が解けてきた。
今回のセッションではその部分がやれた。抵抗でき「クソババ」と言えた。母が私を預け働きに行くとき、寂しいと泣けた。固まらず出せた。それでも思いが出てくると吐き気が出て、また出て、感情と混ざる。「ヤダ」「抱っこ抱っこ」足を怒りでバタバタして小さい頃に戻れた。自分の心の中に悲しい、寂しい、甘えたいという気持ちがあるのが分かった。よかった。嬉しかった。でも、まだ、母の顔は見えない。

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209 深く悩んでくれて心理的セッションが可能に|あなたの仕事場の雰囲気はなぜこんなに良いんだろう

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あなたの仕事場の雰囲気はなぜこんなに良いんだろうと聞かれたことがあります。私は答えました。仕事場のスタッフがそれぞれの立場で個人的に成長してくれたからです。スタッフの彼女達は、仕事に何度も行き詰り、仕事をやめようとも思いました。深く悩んでくれました。このため心理的セッションが可能になりました。生まれてから心に閉じ込めていた本音、不安、怒り、悲しみをほとんど初めて表現しました。心の底から笑ったり泣いたり怒ったりできるようになったのです。自分を許し、人を許すことができるようになったのです。自分自身が楽しくなったのです。雰囲気がよくならないはずがありません。成功した売上業績の数字が雰囲気を良くしているのではありません。逆なのです。もちろん、そのことはお分かりになった上での質問でした。

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208 子供は見ている3(大人ばかり楽しんで!)|カウンセリングやセラピ|

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子供は見ている3(大人ばかり楽しんで!)
研修施設には子供たちも顔を出す。カウンセリングやセラピーを受ける親御さんと一緒に過ごす時間もある。その子供たちは研修施設からの帰り際に泣く。ストレートだ。居心地がよくて、いつまでも居たい感じだ。親御さんも、けっして楽しいことだけではなかった(悲しみや怒りを扱うので)はずなのに、研修施設に忘れ物をすることがよくある。
子供たちは、大人たち親御さんたちが実は楽しそうにしているのを知っている。楽しそうといっても笑顔があるわけではない。心の深いところの話をするだけ。それでも子供たちは大人たちが楽しんでいると思っている。ある子供が「大人ばかり楽しんでいて子供の番はいつ来るの!」と怒ったことがある。

 

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197 甘えるも、閉じるのも、自分自身|長年苦しめられていた肩こりと頭痛が消えていた

今回のセミナーの体験では、大きな気づきがあった。

そしたら、家に帰ってから、長年苦しめられていた肩こりと頭痛が消えていた。

内容はこうだ。甘えることと閉じることが自分のものになった。甘えるも、閉じるのも、自分自身ってのが、しっくりきた。

甘える、つまり、無条件に求める、ゆだねる、そして温かさ、安心を知っている、そんな自分がいた。胎児期まで遡って(さかのぼって)思い出せる最大の甘え、ありのままの人間性だ。

他方で、今まで自分は閉じてきた。閉じる、つまり、自分の気持ちを自分で殺す、役に立たないといらないよ、役に立とうと自分を無くして、いい子にしていればいつか認められるとがんばる、しかし、いつまでもそんな日は来ない、我慢して周りに合わせて自分を押さえての繰り返し・・・その怒りが溜まりまくる・・・。

でもそんな生き方を選んだのも自分。そうせざるえなかった。無意識にそうしてきた。それも自分。悲しいし、寂しいけど、それが私。ここんとこもっと深く探って、自分で自分を受け入れたい。

 

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172 泥臭い地味な作業ー心理学の用語や概念を学ぶこととはかなり違う

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カウンセリングやセラピーを受けるというのはどういうことなのだろうか。心理学の用語や概念を学ぶこととはかなり違うようだ。本質的には無関係ではと・・。つまりは自分と向き合うこと。用語や概念を知っているからといって、自分と向き合う力があるとは限らない。自分と向き合うこととはどういうことか。自分の痛みを正面から経験する、どこに痛みがあるのか興味を持つ、そして逃げずに耐える・・。泥臭い、地味な作業。

 

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150 富士山を登るときは足元を見つめながら1歩1歩ーあんな所には登れないと絶望

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山登りが好きな人は知っている。例えば富士山を登るときに、焦ってはいけない。足元を見つめて 1歩1歩ゆっくりと着実に進む。できるだけ小さな歩幅で。足元の小さな小石をよける。小さな溝をまたぐ。これを繰り返す。リラックスして楽しみながら何時間も何時間も繰り返す。時間を過ごす。会話を楽しむ。「いつかは着くさ」。時々休憩する。新鮮な空気が胸いっぱい入る。普段かかない健康な汗をかく。筋肉を使う心地良さを感じる。登頂はオマケに過ぎない。そして、いつの間にか頂上が迎えられる。

途中では、頂上に着くことを考えることさえ邪魔になる。苦しいので早く着こうとする。無理をしてしまう。大股で歩いてしまう。頂上は「まだですか」と言ってしまう。落とし穴になる。へばってしまう。頂上を見て「まだあんなにある」と思ってしまう。もう無理だと思ってしまう。

私たちがやることも全く同じ。頂上だけを見ると、あんな所には登れないと絶望してしまう。あの人のようにはできない、と思う。いいえ。あの人だって1歩1歩のぼった時期がある。あなただって、「あの人のようには」と見られてしまう時が来る。

今日から、富士山の近くでセミナーが始まる。

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108 その人の隠そうとするその悲しさにいっしょに自分を浸すー自分も同じことをするかも

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悲しさ、落ち込んだ気持ち、不安、恐怖、奈落、・・・(表現はいろいろ)。セラピーが核心へ進めば進むほどそこへ行ってしまう。何とか浮上しようとする。自分を鼓舞して”元気”になってみたり、誰かに当たり散らしたり、気がまぎれる”何か”をしてみたり、治ったはずの病気へ戻ったり、全く別のことを始めたり、・・・。いわば七転八倒。無かったことにしよとする、隠そうとする。

周囲ができることは一つ。本人が隠そうとするその悲しさにいっしょに自分の身を浸すこと。同じ状況であれば自分も同じことをするかもしれないその同じ悲しさに、自分の身を置くこと。本人の代わりに、目をそらさないこと。これがグループカウンセリングでは手に入る。癒しの空間。

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46 何も言わずに聞いていたー「頭から食べてしまいたい」

2016-01-21 13.33.38

ヒヨドリのごちそう

話しにくい話をするときは、車を運転しながらする。2人とも前方を見る。顔を合わせないで済む。長い間自分に激しく反発していた子供に、話をした。セッションの中でたどり着いた自分の本音。子供を頭から食べてしまいたいほど自分のものにし自分のもとに置いておきたかった。初めてその本音を話した。あの激しい子供が何も言わずに聞いていた。

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