幼い頃に抱き閉じ込めた怒り(521)

自分の中に怒りがある。最近のことではない。普通に覚えているような頃の記憶でもない。かなり古い記憶。古い怒り。それしか「手がかりがない。」そうして、ベビーブレスをすると徐々に表れてくる。何か幼い頃の「象徴のようなものが出た」などと、断片的な記憶が、また一つ、また一つと増える。これらの記憶はやがて互いにつながり、はっきりした全体的なものになっていく。同時に怒りもはっきりした大きなものになっていく。怒りを「また強く出せた」とやや満足する。はっきりした怒りが、更に、隠されていた記憶を押し出す。そのようにして、隠されていた怒りと記憶が表れる。それに伴って、自分が怒りを抑えていることが認識できる。「我慢してたんだ」「出せなかったんだ」と。なぜ抑えているのかも、「知りたい」気持ちになり、おのずと分かってくる。「そういうことだったのか」となる。

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