90 勝負ー退路を立つ
心の不具合が大きくて家族との間にトラブルが発生し、そのトラブルに困っている場合には、カウンセラーを交えて家族全体で話をし、自分に何が起きているのかを理解してもらうのは役に立つ。理解してもらうことで、針のむしろ状態から脱し、居心地が良くなり、症状が和らぐことが期待できる。
症状が和らがなかったり、和らいでもしばらくして復活してしまったりする場合には、いよいよ自分の心の中を探る。家族の理解を得ているので次のステップへ進みやすい。不安や恐怖を扱い、根本的なケアを目指す。得体の知れない不安や恐怖には耐えられないが、そのカラクリが分かってしまえば、耐えられる。人間への理解も進む。不安や恐怖を扱うことができれば症状はより緩和することが期待できる。
緩和があっても十分ではない場合には、根本的なケアの徹底を考える。不安や恐怖を扱うということがどんなことなのか感覚的には慣れてきているので、次のステップへ進みやすい。不安や恐怖から逃げてしまわないように自分の退路を立つ。そのための外側の準備をする。外側の工夫をする。自分でする。内側ではどうしても逃げてしまうということがあっても、外側の工夫はできる。その工夫をするうちに、知らないうちに心の決心がつくことがある。いよいよ人生の勝負である。
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