会社の仕事のやり方を変えられ怒り夫のせいで大損し怒り|怒りの無い自分は「抜け殻」|セラピーの現場(570)
怒りが自分を支えてくれていた。そのことに気が付いた。気が付くと、やがて怒りだけでは嫌になった。怒りを取り除いた自分は何だろう。怒りの無い自分は「抜け殻」だった。そこに居ようと思い、ずっと「抜け殻」をやっていた。
ところが、続かない。「抜け殻」のままはできない。イライラがある。仕事が忙しくなった。会社の方針だからと仕事のやり方をゴロッと変えられた。理不尽な変更だ!現場で仕事しているこっちの身になって見ろ!怒りが出た。店長やマネージャーに抗議した。
確定申告で必要な手続きを夫がしなかった。私は事前に夫に言っていたのに!結局、税金の金額が大きくなってしまい大損した。ムカついた。怒りが出た。
自分でどうしようもない怒りが凄い。会社や夫、周囲の気に入らないことへ向かって噴出する。それまでの「抜け殻」なんてどこかへ行ってしまった。しかも怒りの中心にあるはずの母のこともどこかへ行ってしまっていた。何で何だろう。どうしようもできない。
私のこの怒りの謎は何だろう。母親に変わってほしいとか、変わって私に謝ってほしいとか、変わって始めから私に愛情を注いでほしいとか、そんなのではない。自分の中に自分で処理しきれないものがある。どう変わっても、謝ってもらっても、分かってくれたとしても、足りない。
母がそうなってしまった母自身の傷もわかる。しかし私にしたことは許さない。許せない。「分かったよ」と言えない。母からの謝罪がどんなに嘘でなく本心だとしても許せない。お腹の中から従いたくなかった。従わないことを、自分で選択していたらどうなるのだろうか。(母をどうの、こうの、ではなく)自分はこうして欲しかったというのもずっとあって、それが何なのか、知りたい。お腹の中で母から降り注がれて来ていた殺意、自分をダメにしたもの、自分の感情でないもの、がある。しかし、そのもっと前はどうだったろうか。感じて見たい。想像すると「抜け殻の死」かもしれないが、実感はない。
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