ブレスワークの最中には考えるのか考えないのか|心理セラピーの基本(497)
沖縄の花
ベビーブレス(弊所で開発したブレスワーク)のセッションで、隠れていた過去の重要な記憶が手に入ることがあります。それらはジグゾーパズルのように断片的です。カウンセリングでそれらの断片を精神分析的につなげます。つながって初めてことの全体が観えます。全体が観えてその人が変わります。
ところで、ブレスワークの最中には、「なんとか記憶を出したい」「出てきたこれは記憶なのか」、などと考えるのか。あるいは、考えるとうまくいかない気がするのだが、というようなことがあります。
簡単に言えば、ベビーブレスの最中では何も考えないことをお勧めします。ただ一心に呼吸をする。そうして溜め込んでいた感覚を吐き出す。出てくるものを、もっとたくさん出すように、努める、ということです。考えると、心理操作が活発になり、それは防衛になってしまいます。溜め込んでいたものを何とか出さないようにする防衛が働いてしまうのです。だから考えない。感覚だけになる。それがコツです。
ベビーブレスが終了した後では、頭を使い、出てきたものの中から手掛かりを探すことをお勧めします。手掛かりの中に、人生早期の記憶の断片が隠れていることがよくあります。大事です。できれば、探偵シャーロックホームズのように、鋭く考えなければなりません。考えて、つなぎ合わせ、謎を解く。感覚を研ぎ澄まして考えることが役に立つと思われます。
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