231 つながりのない複数の話|無意識:父親の残虐性の事情が理解できた

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グループカウンセリングで話をしてもらう時に、表面的にはつながりのない、複数の話になることがある。しかし、その複数の話が並べて話されることで、無意識のうちに、何かを伝えようとする、何かを表現しようとする。そこがとても大切。心の深い部分をなんとか表現しようとする動きがある。
例えば、ある人が①乳児期に保育器に入れられた。ベビーブレスで、そのことについて残虐な扱いを両親からされたイメージが湧いた。②ベビーブレスでは自分にも隠れた残虐性があることが分かった。③父親にも自分と同じような残虐性があるように思える部分がある。父親も自分と同じように己を抑え苦労して生きてきた。④これらのことが分かった後で、職場では自分の冷淡さ(残虐性)が減少し、人に厳しくしないで済むようになってきた。
これらの4つの話がつながらないまま並べてなされた。

しかし、無意識に伝えようとすることは以下のことのように思われた。父親の残虐性の事情が、己を抑え苦労して生きてきたことと併せて、理解できた。このため間接的に、同じような自分の残虐性の謎が理解でき、自分を許すことができた。謎が解け、自分を受け入れることができ、そうして人に厳しくしなくなってきた。

 

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