83 人への依存ー泥水でも飲む

2016-03-03 10.01.18

例えばカウンセラーへの依存は、長く続くと自分の成長のためには障害になります。
自分の成長が起きる前には、人からの愛情は必要でしょう。その愛情は、仮に本物ではないにしても、魅力的に感じられます。しかし、その状態が長く続くのは、これは依存です。このように人への依存があると、人から受ける評価の内容が重要になり、自分が成長しているふりをしなければならなくなります。裸の自分ではいられなくなります。気が付かないうちに自然とそうなってしまいます。
そのような状態に落ち込んでしまったら、依存の理由を探ればいい。依存には理由があるからです。自分には愛情が必要だ。仮に偽の愛情でさえ、喉が渇いて死にそうなときには泥水でも飲むように、求めてしまう。求める気持ちがあまりにも強いので、人からの肯定的な評価が欲しく、事実ではなくても自分が成長しているふりをする。自分にお化粧をしなければならない。そのことに強く気が付けばいい。
他人への依存から脱出するには、自分の判断や感覚を大事にすればいい。ほんの少しでも自分の成長が起きれば、微妙でも、独特の心地よい感覚があります。その独特の心地よさがもっと大きくなるように追求すればいいです。その追求によって何かが分かったとき、曇り空が晴れ渡るような心地がします。それを洞察と呼びます。本当の成長がやってきます。

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