全く外出せず散髪もままならず宅配便も受け取れなかった|セラピーの現場(597)

長年の閉じこもりだった子供Yに変化が起き始めた。凄いスピードで変化している。私(母親)が自分の母親との関係、自分の傷は母親から来ていること、をやり始めた途端の変化だと、言われる。でも、私には、そこのところは理屈では分かっているが、ぼんやりしている。
しかし変化は起きている。Yの変化について行くのが大変だ。今まで、全く外出せず、散髪もままならなかった。他人に接するのが嫌で宅配便も受け取れなかった。それが、時折、夜間で私たち両親連れだが、外出してコンビニに行き買い物をするようになった。
そうしているうちに、昔の友達とメールで、会う約束をした、と言う。友達と会うための準備が始まった。長年の使用で傷んでいたメガネを変えることになった。買って来たメガネを喜んで受け取った。何日か後には、一緒に買い物に行った。靴を買った。帽子も買った。初めて買い物が「楽しかった」と笑いながら帰ってきた。
友達と会う当日は、朝から普通に起きてきて「行くんだ~」。遠くの大きな駅まで送って行くよと言っても「近くの駅でいいから」と言われる。その近くの駅へ送ったときに、閉じこもり以来はじめて「行ってきます」とニコッと笑った。新しい帽子かぶって、「かっこいい」と夫婦でつぶやいた。
その日、会うのは男女混合の数人。昔の学校の友達。食事をしたレストランの料理の写真がスマホに来た。夕方、「遅くなる」というメールが来た。私はきっとYは、両親の同伴のない一人で行ったので疲れ、友達と別れて帰る途中で、ネットカフェにでも休んでいるんだと思った。私「すごくさみしいんだYがいないから」と夫に言えた。Yはなかなか帰ってこない。夜も遅くなって帰って来た。喋ってくれた。友達とボーリングに行って、それから、また食事に行ってお酒を飲んで、カラオケ行って歌えた。フルコースだ。すごい…たまげた。
後日、私たち夫婦で外出した留守に、Yは、たった一人で散歩に出かけたらしい。夜ではなく、昼間一人で1時間半歩いた、という。私たち夫婦が夕方家に戻ると、Yは、夫婦の外出には参加しなかったけれど「食べには行くよ」とさらっと言った。「寿司がいい」と言うので気楽な回転すしに行った。家族で外食なんて何年ぶりだろう。その次の日も、「今日は何がいい」と言い、焼肉に行った。まるで当然のように、行った。
また次の日も、Yと一緒にショッピングに外出した。その後、Yは一人で散歩に行った。さらに次の日も、一緒に外出し、何軒も買い物をし、喫茶店やレストランに入った。レストランではちゃんと注文が顔を見て大きな声で言える。帰宅してからは、一人で散歩に行った。夜も一緒に散歩に行く。そんな日が続いた。
外出は車だったが、そのうち、多くの他人の目に触れる電車でも外出するようになった。閉じこもり以来、はじめて親戚にも会いに行けた。普通に挨拶し自然な会話をしたのに驚いた。
Yに急激な変化が起き、大変な事態になっていて狐につままれた感じがしている。普通に育った子供なら当然のことなのだろうが、一つ、一つできたことが嬉しい。
レストランなどにはいろいろ行けたが、ただ未だに、食べ放題は、お皿を落としてしまう妄想にかられてしまい、ちゃんとしないといけなくなるから嫌だという。ちゃんとしないと「ダメだ」と私が育てた。

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母を護もりきれずに死なせた罪悪感がではなく、実は母への攻撃では?|セラピーの現場(596)

今回のセラピーを振り返ると、セラピーの間、一部始終、自分を抑え込んでいたと感じました。その姿は、恐怖を隠す寂しい自分です。恐怖の正体は、殺意に関係するようです。優しく愛情いっぱいの母と、狂気の母が混在する環境で育った影響があります。優しく愛情いっぱいもらったと感じる部分は、寂しさから母に癒着しようとするものです。狂気の母が、恐怖を感じる一番の原因だと思います。

つまり、恐怖の正体が殺意に関係するとすれば、その殺意は母に対するものです。それを説明づけられるのが、私の中に常にある罪悪感、罪意識です。

今まで、母は自分が護る存在であると思ってきた経緯があります。その思いは私に染み付いています。しかし実際は護れなかった、、、だから罪意識があるのだと、考えていました。でも、病気がちな母には十分なケアをしてきました。それは他人の目から見ると、やりすぎと思われるほどでした。その母もどうしようもなく亡くなってから、久しい時間が流れました。それでも、いまだに罪悪感が残っています。

この執拗な罪悪感はどういうことなのでしょうか。謎です。本当は、母を護もりきれずに死なせてしまったために罪悪感があるのではなく、実は心の奥では、狂気の母を攻撃していたんではないか?自分に十分な愛情を注ぐこともなく病気に逃げた母を。自分を孤独にし寂しさの暗闇に追い込み心に大きな消えない傷を残した母を。そういえば、昔、狂気の母に対して、関わらない、見て見ぬ振りなどしたことがありました。

セラピーを通して自分の中には癒されない大きな怒り(殺意)があることが分かっています。何への怒り(殺意)なのかははっきりしません。その自分の中にある怒り(殺意)を、母に向けることが一番の恐怖です。

怒り(殺意)を母に向けると、病気がちでいつも弱い存在であった母はその殺意に耐えられず、母を失うことになります。優しく愛情いっぱいの母を失うことになるのです。私の命の基盤であった大切な母を失うことになるのです。それには私が耐えられません。それが私の一番の恐怖です。

それでも殺意は依然としてあるのを知っているから、母に何かある度に(あるいは、母に似た状況の身近な女性に何かある度に)、自分に責任があるのではないか、隠れている殺意のせいではないかという罪悪感が襲ってきます。

なお、これは、直接に母との関係なのかどうか未だはっきりしませんが、自分の中にも母と同じ狂気を感じる部分があります。その狂気も物凄く強い怒りのエネルギーだと思います。

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過去世を扱うのか過去世はあると思うか|セラピーの現場から(595)

ベビーブレス(弊所開発のブレスワーク)をやっていると、多くのブレスワークがそうであるように過去世を扱うのか、過去世はあると思うか、という問いに出会います。
過去世や来世の考えは私たちにとって独特の魅力があります。過去世があるのであれば、実際にこの現世があるのですから、来世もあり得ることになります。そのため、心の奥の究極で私たちを苦しめる死の恐怖を、弱めることができることになると思われます。死んでも来世があるのです。結局、死は無くなるのです。死は慰撫されます。そういう効果があるようです。ブレスワークを通しての過去世や来世の体験が、仮に脳の作用として味わえるだけのものであっても、この効果は否定できません。おまけに、来世はない、とはっきり証明できる人はいないはずです。
しかし過去世や来世の体験が与える慰めは、微かな香りのようで何とも物足りません。この現世で現実の死に対峙し、現実の死と現実の生の合一を体験するときの強烈な、圧倒される満足感とは、とても比較になりません。この現世で十分すぎるほど十分なのです。

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うまくいっていたセッションが何度やってもうまくいかない|セラピーの現場(594)

セッションがそれまではうまくいっていたのに、何度やってもうまくいかなくなることがあります。うまくいっているときはご機嫌でも、そうでないと不愉快になってしまいます。誰かのせいにしたくなり、無駄をしているように思えます。
でも少し待って。うまくいかないときにこそ真剣に対応することで、それまでになかった成果が、見えないところで密かに築かれているかもしれません。実は、本質的な大きな問題が解け(ほどけ)かかっているのかもしれないのです。

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子供への加害を詫びれない|母親からの被害の傷が疼く| セラピーの現場(593)

本当は知りたくなかった。少しずつ納得することがある。母親が私の存在を否定していた。否定されて大きくなった私は、まるで仕返しのように、私自身の子供を否定した。子供は無力で、それでも私にすがり付こうとした。私は許さなかった。やがて、子供に問題が起きてきた。私の言うことを聞かない。学校に行かない。子供にとって母である私は加害者だ。でも、その前に、私は私の母親からの被害者だ。被害としての傷が疼いて私の怒りが渦巻き、加害を詫びることはできない。
私の正直な気持ちは、この怒りだ。どうしようもない。この傷がいやされる前に誰かに詫びることはできない。そんなことをしたらウソになる。知る前はウソの人生だった。知った後に、またウソに身をゆだねるつもりはない。子供への愛情なしということになるが、それでもウソよりは増しだ。

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恋愛したいが怖い|別れた父とのこと|また捨てられるのでは|セラピー現場(592)

セラピーを始めて、いろいろのところで、すこしずつ余裕が出ているかもしれない。飲み会で出会った人とやり取りをしていて、会話しているのもしっくりくるので「いいな」と思う。恋愛したいとかも感じている。
でも嬉しい反面、怖い。傷つくんじゃないかとかネガティヴに見ちゃう。父親の関係も意識するというのがある。いつかのベビーブレスで、お父さんが「憎たらしい」気持ちがあった。けれど、そこまで憎いのかと思うと、実は「大好きだった」という気持ちに気付いた。(お父さんは私の)そのままの存在を、良い悪いでなくて、そのままの自分の(父の)側にいさせてくれた。(幼い頃に母と離婚したので長く会っていないが)会って見たいという気持ちが出てきた。
いろんな人と会うけど愛せない。お父さんを超えられる人がいない。お父さんを大好きという気持ちがあるものの、(離婚のときのように私が)置いていかれる寂しさとかが傷になっていて「嫌だな」と思う。今までも(恋愛が)ダメそうになると(本当にダメになる前に)私から振る。置き去りにされるなら自分からにする。
何で別れたかもぼんやりしている。周りのせいにしている。分かりたくないのかもしれない。

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「明るいところばかり見ていると人と繋がれないんだよ」と私「そんな人生あーやだやだやだ!」と母|セラピーの現場(591)

セラピーを何回か受けて自分を取り戻す方向へ向かっていると感じています。原因は母との関係のようです。しばらく会っていなかった母と会いました。
母親には、二人で出かけた際に話しをしました。自分の「心へ向き合うことがどれ程大切か」とか、(わたしが幼い頃に母と離婚した)「父さんに会いに行こうと思っている」「なぜお父さんと結婚したのか」など、今まで話せなかったようなことを、一気に話しました。母は何を言っても、響いていない様子でしたが、とりわけ母が感情的になったのが、「明るいところばかり見ていると心から人と繋がれないんだよ」「苦しみや悲しみも認めなければ・・」とわたしが言った時です。耳を塞ぐようにして「そんな人生あーやだやだやだ!」と言って、「全部わたしが悪いって言ってるんだよね。そうですよ、全部わたしのせいだよ。」とひねくれた態度で反撃してきました。
「そうは言っていないよ、、」と強いて穏やかに言ったところで無理でした。逆にわたしは今まで出せなかった怒りが出て、「みんなが苦しいから救おうとして言ってんだよ!!ちゃんと心と向き合おうとしないからみんな苦しんでるんだろ?わたしの人生ぐちゃぐちゃだ!どれだけ必死になってやってると思ってんだ!ふざけんな!!もう一緒には居たくない!」と心から怒れました。「ごめん」と母。外出中にも関わらずわたしは涙が止まらなかった。
その後も「もうわかったよ。全部わたしのせいだよ。」と母は言っていました。それがあなたのわかったことと言うならなら、本当には「わかってない!!」と私のイライラは止まりませんでした。話が噛み合わない。会いたいと心から思えるまで、会いたくないと思いました。とぼとぼ泣きながら帰るわたしは7歳のようでした。
「全部わたしが悪いって言ってるんだよね」と母に言われたときに、そうだ、お前のせいだ!というのが本当の私の気持ちだったのに、「そうだ!!!」とは言えませんでした。

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皆殺しの別の人格|原因は母からの殺意|再び「思い出せない記憶がある」に復帰|セラピーの現場(590)

私には、どうしても、すぐには思い出せない記憶がある。自分自身が持っている殺意に関係する記憶だ。思い出せないのは、どうやら、その記憶を受け持っている別の人格があるためのようだ。その人格をに出てきてもらって、なんとかセラピーを前進させたい。ところが、それがうまくいかない。
その人格が出てこない理由を探った。その人格は宇宙全体を破壊したいというような皆殺しの殺意を持っており、出てくると、周りや社会に迷惑をかけるから、と思った。でも本当の理由とは違うようだ。
本当の理由はこうだ。その人格が出てくると、その人格が持っている記憶を、少なくとも少しは私(現在の私)が引き受けなければならなくなり、その記憶の重さに耐えられないからだ。つまり、その人格が持つ殺意に関する記憶1を表に出すと、そのような殺意を抱くようになった原因となるできごとの記憶2も引きずられて表に出てしまう。母から殺意を抱かれたというできごとだ。こう思うことも、ほとんど一瞬で、時間がたつと、再び元に戻り、「すぐには思い出せない記憶がある」状態に復帰する。

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母のオカシサで私や兄がどれ程傷ついてきていたか|人生奪ったのはお前だろ!|セラピーの現場(589)

セラピーの後で、短い時間でしたが、母に会う機会がありました。ズタボロです。母を今更ながらオカシイと感じるところがいくつもありました。このオカシサのために私や兄がどれ程、親子関係で傷ついてきていたか・・・、そりゃ(わたしや兄が)他人とも繋がれないよね、と今まで以上に深く納得しました。
兄は(引きこもりの状態ですが)このオカシサに影響を受けた気持ち悪さで外出できないのです。兄とは顔を合わせて少し会話はできましたが、一緒には出かけられませんでした。
兄と話をしていて母は泣いていましたが、泣いている母をわたしは睨みつけました。(泣きたいのは兄だ!兄の人生奪ったのはお前の支配だろ!)「何の涙だ」と聞くと、泣いてない。と、キモチワルイ答えが返ってきて、お話になりません。

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あちこち相談に行き学校も変えたが原因もはっきりせず子供は睡眠障害に|そして私のセラピー|セラピー現場(588)

子育てがうまくいかなかった。何とか強気で頑張っていたがうまくいかなかった。
段々、子供が学校に行きたがらなくなってきた。
育児に不安を抱えながらも、その不安を見て見ぬ振りをして、気を張って対応してきた。あちらこちらと相談に行き、学校も変えたが、大きな改善は見られなかった。 何が原因なのかはっきりしないままに、子供は睡眠障害を抱えるまで状態が悪くなってしまった。セラピーを続け少しずつ分かってきた。
私はホントは意気地なしでよわっちい。
だって、死にかけで産まれてきたもんね。
お母さんのお腹から追い出されて、未熟児で生まれ、生後3日で保育器に入れられて、1ヶ月半入院したんだものね。
母親は病院から呼ばれるまで、腰痛を言い訳にして見舞いにこなかった。
ひとりぼっちの、存在感のない、しょんぼりした私が、私の奥に、あの時のままいるんだ。
いろいろ分かってきて、誕生の頃のつらさの痛みが強くなるほど、 このこと自体を認めたくないんだということもはっきりし、(いろいろ分かる前に) 子等にひどい対応をした痛みも強くなり、自信のない自分と、先のことへ不安を持つ自分がどこまでいっても現れる。
それでもここまで来たのに。
できたことを手放しで喜ばない自分がいる。

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シーソーのように考えが変わる|いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜ|セラピーの現場(587)

自分は自閉的だと思う。考えがまとまらない。特に、母についてはまとまらない。いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになる(*1)。シーソーのように考えが変わる。
どこかで母親に認めてほしいと思うのに、すぐに、あんな母親に認めてくれなくても良いと思う。母親との一体感が欲しいはずなのに、すぐに、一体化したくない、が出てくる。一体化なんて気持ち悪いというのがある。心では(母親に)甘えたいし、心の中で繋がっていたいが(現実の母親という)実物はいらない。
悲しい、寂しい、怒りの中にある寂しさなんだと思う。でも母親に対して怒りを出そうと思ってもなかなか出てこない。
小さい頃、母親は家の二階で仕事をしていて降りて来ず、私は「お母さんが自分の都合ばかりで子どもと一緒にいないのはおかしい!」と苛立っていた。ずっとそうだった。でも一方で、私は母は子どもを放っておいたわけではないと思っていた。しかし嫌だった。子どもである私を産みたくないなら産むな!産まないで仕事をしてたらよかったんだ!
心中して母親と一緒に溶けてなくなりたい。
あんた(母)が母親(母の母親)に反抗しなかったから、子育てがうまくいかずにこんな失敗作の私ができた。恨むならこんなになった私じゃなく、(母親の)親を恨め。そう言っていると珍しく怒りの手応えのようなものを感じた。
母親と死にたかったが、(母親には私に対して)一片の愛情があったから、(私は)生きるしかないのかな。母親の愛情をかすかに感じたから生きるしかないんだと思う。いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになるから、普通の人が考えればわかることが思考が止まるような自分になったのかもしれない。そうは言いながら、はっきりとは分からない。探っていきたい。
(*1*2:「いい母親とわるい母親がごちゃ混ぜになる」混沌とした状況から、全体として「わるい母親」の姿がある程度はっきりする状況へ移ってきているように思われます。「わるい母親」と「いい母親」がともにはっきりすることで、将来、両者の統合が起きることが期待されます。しかし「でも一方で母親は、子どもを放っておいたというわけではない」と「いい母親」への揺り戻しが起き、再び、混沌が顔を出しています。本人にとってはっきりさせることは未だ耐え難い苦痛と思われます。)

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不思議不思議|重要なこと観たくない|セラピーの現場から(586)

セラピーが進むにつれて、いよいよ、重要なこと(重要な記憶)を思い出すか否かの境い目に来ることがあります。その記憶を観たい(思い出したい)気持ちと観たくない気持ちが半々に存在するのが通常です。境い目を突破するには、気持ちが半々であることを隠さないことが大切なようです。観たくない気持ちを認めることで、観たい気持ちが自由に動けるようになるようです。不思議なことなのですが・・。
この不思議さと同じ不思議さが、母親への愛憎のアンビバレントの突破についても、あります。母を恨む気持ちを隠さず認めると、母を愛する心が自由に動くようになるようです。同じことなのでしょうが、思えば不思議です。

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母は「役に立たなきゃいらない」と私の生を望んでいなかった|なのに頑張る|私の中の<氷水>|セラピーの現場(585)

役に立つように頑張るという条件のもとで、はじめて生きていていいということになっている、自分の中のカラクリが分かってから、生きることがとても楽になってきていた。ところが、同じそこのところで、未だにクリアーできない何かがある。
仕事をしていても(必要以上に周りの状況に)合わせる自分がいる。そんなに頑張らなくても良いのに(と重々分かっているのに、それでも)頑張る自分がいる。それって何だろう。(おかげで溜め込んでしまった)数日の疲れ感を振り返った時に、(分かっていること以外の?)何かあるなと思った。
頑張っちゃって疲れるのはあるが、それ以外に疲れる訳があるのかなと思う。感覚的に何かあるなと思う。ただ体が疲れたと済ませてもいいけど、(心の中の)何かあるなと思う。
ベビーブレスを受ける。
やりたいことは(心の奥にあって未だに避けているらしい)<氷水>のところ。<氷水>の中で本当に孤独な感じで、母親の事情(役に立たなきゃいらないとして私を使い、本当に私の生を望んでいる感じでないこと)も知っている。でもそれだけではないようだ。私が<氷水>の中で感じているのがもっとあると思うので続きをやりたい。
【ベビーブレス】
呼吸を始めたあたりから足が冷え始めてきて、頭もちょっと痛かった。呼吸は止めずにやった。(エネルギーの)吐き出しのときに、逆に体が暖かくなってきて、凄く暖かくなって、呼吸のときの冷えはなくなって、本当に体は暖かい。頭痛はあった。冷たいはずの<氷水>のところへ行く予定だったのに、ずっと暖かかった。でも頭が痛いから(そのまま)ずっと続けていた。体は暖かい、何もなくてただ暖かい。終わりの方になったら頭痛がなくなってきて、暖かくて、何もないけど暖かい。
吐き出しが終わって静かな曲になったとき思った。「ただの暖かい自分」を無しにしていたと思った。そしたら(知らないうちに)泣いていた。何か「条件」がないとダメな自分なんだなと分かる。でも本当は「ただ暖かい自分」が自分なんだな。それを認めるのは自分が怖い。手放しになるのが怖い。慣れていないというか。それを忘れるくらい「条件」があった方が生きやすい。「ただ暖かい」感じを認めていないのは私なんだなと。涙が出てきて分かった。
ベビーブレスが終わって、今、体がポカポカで暖かい。「条件」で麻痺していたんだ。行けたところが<氷水>でなくてちょっとビックリしている。冷たい予定だったが暖かくなった(*)。
(*:避けていた<氷水>という象徴の中に、あるいは手前に、「条件で麻痺」という部分があり、避けずにその部分へ入って行けたので、融けて暖かくなった、と語られているように理解できる)

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自分を早く変えたい|でもじっくり進もう|セラピーの現場から(584)

セラピーを受けていますが、自分を早く変えたいという気持ちがあるようです。そのこともあって、じっくり進もうと思い、自分を見て(セラピーを受けて)よかったことを思い返していました。
○少しずつ堂々としてきたこと、
○「自分の感覚」が少しわかってきたこと、
○自分の病んでいる部分を知ることができたこと、
○子供中心の生活に意識を向けられるように少しずつなってきたこと、
○グループカウンセリングで感情をともなって話ができるようになったこと 、
が浮かびました。

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本当の怒りを出し尽くしたところの境地|本当に開く|対談|セラピーの現場(583)

雲泥:深いところへ達する人が出てきましたね(ブログ(575、579))。コメントをしてもらえますか。
林 :怒りを出し尽くさないとこの境地にはいけません。中途半端や瞬間的な怒りではいけない、届かないところですね。本当の怒りを出し尽くさないと行けない境地です。永遠に泣けていられる感じが本物だなあと、感じられます。溢れるように深く泣く、永遠にその場に居ていいんだと思える境地ですね。永遠に泣くような、永遠に笑うような、永遠に怒れるような、何と言っていいか分からないような、エネルギーとしか言えない・・・。
雲泥:人の閉じていたのが開くときに、なにか、年代物の美味しい瓶(ビン)のコルクが抜けるように、エネルギーが噴き出します。彼女の開く道は、はじめに怒りというコルクがあり、その後で涙というコルクがありました。瓶の首のところに上下に二つのコルク栓があった感じです。ダブルコルクの女(ひと)と私は密かに呼んでいます。「エネルギー」「怒りよりも更に深い寂しさや孤独」という表現に留まっていますが、今後、彼女の心に何が起きたのかを彼女自身が語ってくれるのを楽しみにしています。

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自分は何かが腑に落ちない何かが気に入らない|セッションの羅針盤|セラピーの現場から(582)

ベビーブレス(弊社で開発したブレスワーク)のようなセッションに臨むときには、自分自身が強く望むことが重要のようです。自分自身の欲求不満を大切にしてほしいと思います。自分の生き方は何かが腑に落ちない。自分は何かが満足していない。自分の人生を何かが気に入らない。そういう感じが、セッションの中で進むときの羅針盤になります。
強く強く望んで欲しいのです。どのように変わるかはイメージがつかないはずなので、「どのように」を考えることは無意味だと思われます。方向を固定してしまうのは害にもなると思われます。自分自身がどのように変わるかは、変わる前には分からないもののようです。わからないけど、本当の自分をどこかで知っているので、現状に腑に落ちない、満足できない、となります。だから、ただ強く望むことが全てだとも言えるようです。

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目をまっすぐに見て「きたよ」|ここに「いるよ」|3歳の転機|セラピーの休憩時間(581)

小さな子供にも転機というのがあるらしい。ある3歳の女の子Sちゃんは、冒険のような自由な散歩(ブログ344、348)を契機に、人が「変わった」(子供が変わった?)と親御さんは言う。生き生きとした子供になり急に心が成長し始めたという意味である。
このSちゃんに久しぶりに会った。彼女の姉妹や親御さん等を含め6人で、お祭りに行き、焼きそばなどを食べた。心の成長が見ていてわかる。自己主張、行動、表情が全て一致していて、彼女の生き生きした気持ちが伝わってくる。私も気持ちが良い。この小さな淑女に、あらためて、お近づきにならせていただいた。
お祭りで人々がごった返し、小さなテーブルに6人で肩を寄せ合って座った。狭い席なのに、行ったり来たり、席を変えながらみんなが楽しんだ。そのとき、この淑女は私の隣の席に来て私の目をまっすぐに見て「きたよ」と言った。私ハココニ来タヨ。私ヲ構ナサイ。構イタインデショウ。私モ構ワレテアゲルカラ、という意味だ。自信に溢れ堂々としている。自己肯定の塊のよう。信頼の分厚さ。私も小さい頃、こんなに堂々と自己主張してみたかった。
その後もSちゃんの生き生きした感じは続いている。電話でSちゃんの母親と話していると、Sちゃんが割り込んでくるのがわかる。可愛らしい声で「Sいるよ」という。

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自分が変わるってどういうこと|本当はうすうす知っている|だから欲求不満|セラピーの現場(580)

 

セラピーを受けて自分が変わるというのはどういうこと、なのでしょうか。人によって抱えていたトラブルは様々で、その人が変わることで影響があり、そのトラブル解消に向かって大きな前進がある、という側面もあるでしょう。しかし、それは結果であって、果実であって、私たちは「お土産」と呼んでいます。
私たちが変わると、私たち自身に大きなエネルギーが湧きます。私たちが驚くほどです。そのようなエネルギーの伴う何かが、変わるということの本質のようです。変わってみるとあまりにハッキリとしたことなので、変わるというのはどういうことか、自分は変わったのだろうかと、誰かに訪ねる必要を感じません。それは、ものすごいエネルギーです。
私たちは自分が変わる前に、そのエネルギーのことを想像できません。しかし、その一方で、そのことを本当はうすうす知っているように思います。うすうすは知っているけれども想像ができません。変わる前は、だから欲求不満になります。何かが腑に落ちない、何かが満足しない、何かが気に入らないとなります。変わってみて、はじめて、これがそうだったと納得するようです。
それでも、やはり、変わる前には分からないもののようです。変わる前には形のある答えは出ません。教科書のように言葉や概念に表すことは出ません。もっと形のないもので、エネルギーの塊のような何かと感じられるものです。それでも、あえて言葉にするのであれば、愛憎、生死のような右か左か、裏か表か、という感じ方から解放されること、これらの2方向に拡がると感じられていたものは結局同じもの、と感じるようになること、全体が遠くまで観えるようになること、などと言えるのかとも思われます。

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ジワ~と全身を満たすような感じ|物凄いエネルギー|セラピーの現場から(579)

前回のセッションで、初めてと思えるような物凄いエネルギーを感じ、そのエネルギーが溢れてきて、永遠に泣けていられるような体験をしてから、一週間以上たちます。今も同じような深い場所に居続けられています。
自分の変化が分かります。とても良いです。ハイになる喜びではなく、ジワ~と満される感じ、溢れる感じの喜び、嬉しさです。まだ、言葉(普通の寂しさや孤独という言葉では十分に表せきれない何か)は見つかっていませんが、その寂しさや孤独を感じられているからこそ、溢れるような満されるような喜びがジワ~と全身を満たすような感じなのかもしれません。味わっていきたいと思います。

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母への怒りだけが私の人生|母を許すことは生き方の否定|でも何かが足りない|セラピーの現場(578)

前回のベビーブレスから、母に対してはそこまで腹が立たなくなりました。不味い飯も、素っ頓狂な言葉も、彼女自身が子供(私)に「どうやって愛情を与えたらいいのか分からない」故の行動なのかなぁと考えるようになりました。もちろん、私を殺そうとしたことや人生をめちゃくちゃにしたことは許せません。ただ、怒り以外の感情が母に出てきていることも確かです。怒りだけなら怒りだけの方がとても楽です。慈しみなら慈しみの感情だけの方が楽です。両方同時に、というのは辛いです。怒りに任せて母に暴言を吐いていた方が楽でした。けれどもうそこには戻れないと思います。それだけ前回のベビーブレスは重かったです。
もう戻れないのだけれども、今の気づきも、受け入れられないで苦しんでいます。今回も生理痛の腹痛がひどく、何日も会社を休んでしまいました。仕事を休むと職場の人みんなに「嫌われてしまうんじゃないか?」と思い怖くなってしまいます。ともかく職場に行くのが怖いです。
思えば、母への怒りだけが私の人生でした。母を許すことは、今までの生き方の否定になります。
母の私への愛情なんて認めたら、私が狂っている現実を見つめなければならない。それが辛いのもあるんだと思います。私がセッションを始めたのも、気狂いな母を倒すためだったと思います。でも何かが足りないのです。足りない何かがわからないのがとても辛いです。

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家族に理解してもらえず針のむしろ|セラピーの現場から(577)

 

家族との間にトラブルが発生し、そのトラブルに困ってしまっている場合があります。その場合、カウンセラーを交えて家族全体で話をし、自分に何が起きているのかを理解してもらうのは大切なことのようです。家族に理解してもらうことで、針のむしろ状態から脱し、居心地が良くなり、症状が和らぐことが期待できるといえます。
症状が和らがなかったり、和らいでもしばらくして復活してしまったりする場合には、いよいよ自分の心の中を探ることを考えることをお勧めします。家族の理解を得ているので次のステップへ進みやすいと言えます。不安や恐怖を扱い、根本的なケアを目指すことになります。例えば、不安や恐怖の、そのカラクリが分かってしまえば、耐えられることになるでしょう。人間への理解も進むでしょう。不安や恐怖を扱うことができれば症状はより緩和することが期待できるでしょう。
緩和があっても十分ではない場合には、根本的なケアの徹底を考えることになります。不安や恐怖を扱うということがどんなことなのか感覚的には慣れてきているので、次のステップへ進みやすいでしょう。不安や恐怖から逃げてしまわないように、外側の工夫をすることをお勧めします。例えば時間の工面や身の回りの整頓です。その工夫をするうちに、知らないうちに心の決心がつくことがあります。

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保育器から出せ!|さっさと私を預けてホッとしたんだろ|セラピーの現場から(576)

生後すぐに保育器へ入れられ長い間入院させられた。そのことに産みの母は無頓着(むとんちゃく)だったようだ。その時の心の傷が私を苦しめている。そこをセッションでやる。
保育器から出せ。
お母さんに言おうとすることをためらう。言葉に出すのはなんとか言えたけど。
さっさと私を病院に預けてホッとしたんだろ。
お腹の中。早産。出たらすぐに保育器。私が望んだことじゃないことばかりで散々だ。
早産と、生まれた直後の感覚と、保育器と、(この3つ)が繋がった。感情が出た。泣けた。散々だ散々だと思って歩いてた。
ところが、私の別の人格が出てきた。「早く終われよー自分のことなんて見たくない。」この人格のことを忘れていたので、はっとした。どういう時に現れるのだろう?(*)
(*:この人格はしばらく影を潜めていたのに現れたのは、3つのことが繋がったので、揺り戻しとも思われる)

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怒っても怒っても物足りない|その奥に寂しさの物凄いエネルギー|セラピーの現場から(575)

セッションでは、私はいつも激しい怒りが出ます。以前はこの怒りを抑えることで心のトラブルを抱えていました。セッションで怒りを存分に噴出させることで自分を徐々に回復できてきました。
しかし、だんだん物足りなくなってきました。納得できなくなってきました。今回のセッションも、怒っても怒っても、物足りません。全然納得できませんでした。
そうしたら、怒りの奥には恐怖がありました。怖くて怖くて本当に怖かったです。寂しさや孤独という簡単な言葉では表したくない程の寂しさや孤独と共にいました。「泣いて良いんだよ」や「しっかり味わって」の言葉かけをしてもらい、そのようにしたら、また泣ける泣ける。永遠に泣けていられる感じでした。泣けるエネルギーは、 怒りと同じエネルギーでした。怒りよりも上回っていたと思います。怒りのエネルギーが小さく感じるぐらい、物凄いエネルギーを感じました。そのエネルギーを感じると、また泣ける泣ける。泣けるというよりは、溢れてきました。自分では抑えようがない程溢れてきました。はじめのセッションが終わり、最後は、マットレスに倒れ込む瞬間が幸せでした。
次のセッションでも、また溢れる感情が出て泣きました。その後は嬉しさなのか、自然と顔がニヤケ笑いながらセッションをして、倒れこみました。倒れる時は幸せ?というよりは快感に近いかもしれません。(*倒れるのは「死」の受け入れの意味があるのかも)
自宅へ帰ってきてから、今もドローベターとしていますが、芯はシャン!としている気がします。帰る間際に、「ますます美人になったね」と言われましたが、帰ってから旦那に「化粧しすぎてるの?」と言われました…笑。 自分でも肌の色がワントーン明るくなったように思います。若返った~と嬉しいです。
ここ(怒りの奥の寂しさや孤独の場所)に、いつまでいられるか分かりませんが、諦めずに居続けようと思います。怒りよりも更に深い寂しさや孤独(まだ「これ!!」という言葉が分からないのでこう表現します)がありました。それを隠すかのように怒って怒って怒ってたのかもしれません。不思議と帰ってきてからも怒りが出てきません。あの、(いつもお馴染の)フツフツとした怒りが出てこないんです。ちょっと寂しいですが…。

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生の世界を知らず死のことばかりしかなかった|いままで何だったのか?|セラピーの現場から(574)

 

セミナーで変化があった。閉じた心の扉が開いたから?なのか、人の話が前より全然、耳に入るという、何か不思議な感じがしてきた。

その後に、職場での人との「出会い」や、読めなかったブログが「読める」ということがあった。

<職場での人との出会い:死について>
今回のセミナーの後に、先日、職場の食事会があった。いつものように行きたくない気持ちと、何となくいつにない感じとの半々で、出かけた。セミナーで少し変化があったので、もしかしたら職場でも自分を開けるかも、と。
そこで気になる人との出会いがあった。その人の死に向かっている生き方を感じ、物凄くショックを受けた。その人が何となく好きだったので、尚更、勿体なく感じて、自分が苦しく辛くなった。

<ブログが読めた>
そんな中、ふと思いだした。あるブログを印刷したやつを無性によみたくなった。何か大事な事を話している気がするから印刷したはずなのに、前は、字を追っても追っても、内容が全く分からなかった。それなのに、昨日は読めた。頭に入ってくる。
<やっと感情が追い付いた?>
そして訳が分からず混乱して、苦しい私が、今朝、何だかわからないけど悲しくて、布団の中でずっとオイオイ泣いた。やっと感情が追い付いた?。日頃自分が「死にたい」というのに(職場の)人に「生きていて欲しい」と思ったし、何だかよくわからない妄想かもしれないけど、ものすごい寂しさを感じた。
<いままで何だったのか>
しかしこの、人の話が段々聞ける、耳にはいるとか、ブログの話が全く分からなかったのに分かるようになるのは何なんだろう。自分に興味がわいてきたのです!
明日から、また、行きたくない仕事なのだけど、今のこの、感覚、大切な手応えがぶっとんでいきませんように。
私は自分が生きれるなんて信じてなかった。生の世界を知らずか、無しにして、死のことばかりしかなかった。

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母親は嫌いだが思い出せない話したくない|それが手がかり|セラピーの現場から(573)

 

あなたの母親はどんな人でしたか?とお尋ねすることがあります。すると、例えば「母親は嫌いでした」と答える人々がいます。そうは答えるものの、詳しいことは話しにのぼりません。細かなことは思い出せないか、話したくないということなのでしょう。そんな場合、実は、もう半分の隠れている部分があるかもしれないのです。現実の母親は、嫌いなどうしようもない人かもしれませんが、あなたの心の中の隠された母親には、ひよっとして、本当は今でも心から愛情を求めているのかもしれません。隠されているのは、辛いことだからと考えられます。であれば、その思い出せない、話したくないということが手がかりになると思われます

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「ママどうしたのぉー。怒らないなんて」|セラピーの後で(572)

 

ベビーブレスから帰ってきて嬉しいのは、自分が気持ち良いだけではなく、子ども達がとても可愛いと思えることです。帰ってきて、自分の子どもを一目見ただけで、小さい赤ちゃんを見るように可愛いと思いました。子どもたちもブレスから帰って来た母は、優しいことをよく知っています。
中学生の子どもが期末試験で、勉強が間に合わなくて成績の悪い学科があったという。「理由がわかっているなら三学期は頑張って」というと「ママどうしたのぉー。怒らないなんて」と言っていました。それからずーと御機嫌で、いつもの反抗なし。私のうるさくいう態度に反抗していたのがよくわかりました。
翌日の朝。いつもなら、朝起きると、追い込まれたように朝ご飯や弁当の準備に取りかかり、余裕なく、思いのままに怒りちらした態度で、早く早くと子ども達をせかせて、毎日過ごしていました。朝だけではありません。晩も。そして職場でも。
ところが今日の朝は、その早く早くと追い込まれる感じがない。なんて楽なのか!子どもを起こす時、いつもなら「早く起きて 。なぜ自分で起きないの。早く」と何度も怒り散らして起こしています。だけど、今日は三回だけ「起きて」と優しく言えました。
起こす時だけではありません。他のことでも、一つ一つ声をかけるとき、言う前にどう言うか(と思う)余裕がある。しかも子どもの気持ちを考えて。
あーこんな毎日を過ごしたい!継続したい。ベビーブレスの次の日だけではなく。
思えば、夫にも同じような態度をとってきました。いちいち怒った態度でした。全然大事にできる余裕もありませんでした。
自分が認めてほしいがために、自分の職場の昇進試験の勉強と、仕事を優先にしてきました。本当はそんな試験勉強よりも家族のことを考えたら、ベビーブレスの時間を優先にすべきだったとは思います。そうしたらもっともっと家族を大事にできただろうに。
もう昇進試験も合格したので給料も立場も少しレベルアップしたから、安心して、ただただ目の前の気持ちのわかった、気持ちのこもった一言、声かけを家庭でも職場でも、やってみたい。

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「自分を観たいわけではなくトラブルさえ解消できればいい」|「早く」と焦る気持ち|セラピーの現場(571)

登山ガイドが必ず教えてくれる山登りの秘訣があります。①できるだけ小さな歩幅で歩くこと。まるでお婆ちゃんのように。足元の小さな段差に合わせてひとつづつ丁寧に登ること。②焦らないこと。いつかは頂上に着くというつもりで、 1歩1歩ゆっくりと着実に、リラックスして楽しみながら登ること。会話を楽しみ、時々休憩し「あんな花が咲いている」、「深い呼吸は気持ちがいいなあ」と新鮮な空気を楽しみ、健康な汗を感じ、心地良さを感じること。登頂はオマケに過ぎないと感じること。

これらは二つはセラピーでも当てはまるように思われます。目的を早く達成しようと焦るとうまく行かないようです。途中では、今まではっきりとは認識しなかった自分が観えてきたりします。でも、頂上に着くこと(例えば人間関係トラブル解消という目的)だけを考えると、そんな自分(認識しなかった自分)を歓迎できません。「私はそんな自分を観たいわけではなくトラブルさえ解消できればいいのだから」というような気持ちにもなってしまいます。実は、観たくもない自分がトラブルの原因なのかもしれないのです。ついつい頂上は「まだですか」となってしまう。自分の観ることは苦しいので、早く頂上へ着こうとするようです。そうして、ついつい焦ってしまい、頂上を見て「まだあんなにある」と思ってしまう。もう無理だと思ってしまう。

セラピーにおいても、小さな気づきを「へえーこんな自分が隠れていたのか~」「なるほど、そうであれば納得できることが他にもある」「そういえば、あんなことも忘れていた、こんなことも思い出した」などと楽しむ(?)ことができれば、頂上は思いのほか早く来ることにもなります。

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会社の仕事のやり方を変えられ怒り夫のせいで大損し怒り|怒りの無い自分は「抜け殻」|セラピーの現場(570)

怒りが自分を支えてくれていた。そのことに気が付いた。気が付くと、やがて怒りだけでは嫌になった。怒りを取り除いた自分は何だろう。怒りの無い自分は「抜け殻」だった。そこに居ようと思い、ずっと「抜け殻」をやっていた。
ところが、続かない。「抜け殻」のままはできない。イライラがある。仕事が忙しくなった。会社の方針だからと仕事のやり方をゴロッと変えられた。理不尽な変更だ!現場で仕事しているこっちの身になって見ろ!怒りが出た。店長やマネージャーに抗議した。
確定申告で必要な手続きを夫がしなかった。私は事前に夫に言っていたのに!結局、税金の金額が大きくなってしまい大損した。ムカついた。怒りが出た。
自分でどうしようもない怒りが凄い。会社や夫、周囲の気に入らないことへ向かって噴出する。それまでの「抜け殻」なんてどこかへ行ってしまった。しかも怒りの中心にあるはずの母のこともどこかへ行ってしまっていた。何で何だろう。どうしようもできない。
私のこの怒りの謎は何だろう。母親に変わってほしいとか、変わって私に謝ってほしいとか、変わって始めから私に愛情を注いでほしいとか、そんなのではない。自分の中に自分で処理しきれないものがある。どう変わっても、謝ってもらっても、分かってくれたとしても、足りない。
母がそうなってしまった母自身の傷もわかる。しかし私にしたことは許さない。許せない。「分かったよ」と言えない。母からの謝罪がどんなに嘘でなく本心だとしても許せない。お腹の中から従いたくなかった。従わないことを、自分で選択していたらどうなるのだろうか。(母をどうの、こうの、ではなく)自分はこうして欲しかったというのもずっとあって、それが何なのか、知りたい。お腹の中で母から降り注がれて来ていた殺意、自分をダメにしたもの、自分の感情でないもの、がある。しかし、そのもっと前はどうだったろうか。感じて見たい。想像すると「抜け殻の死」かもしれないが、実感はない。

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「自分が変わっていく」などとは本気にしていない|セラピーの現場から(569)

 

セラピーを受けて「自分が変わっていく」ことに対して、その人の気持ちが少しずつ変遷(へんせん)するのを感じることがあります。始めは、例えば人間関係のトラブルの解消などの目的意識があり「トラブル」への意識が強く、「自分」への意識は弱い感じと言えるようです。自分が変わっていく」などとは本気にしていないというのが近いかもしれません。やがて隠されていて知らなかった自分を、自分自身で感じ取れるようになり、「自分」への興味が出てきます。自分への理解が進みます。そうする内に、自分が「変わってきている」ことに気が付くようになります。さらに変わってくると、周りの人もあからさまに、変わったことを認めてくれるようにもなります。その時期には、人のこともかなりよく「わかる人」で通るようになってくるでしょう。さらに進むと、何か物足りなくなり、もっと変わりたいという気持ちになるようです。自分はもう1つ皮を脱ぎたい、そう思ってとゾクゾクする気分を味わうことも起きてきます。

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何で他の姉妹ばかりが可愛いのか|疎外され自分の子育てに失敗|セラピーの現場(568)

私は、小さなころから親や姉妹に疎外(そがい)されたらしく、愛情をうまく育めず、子育てに失敗し、その影響は孫にも出ているようだ。
セッションをすると「なんで、なんで」というのが出る。始めのころは「なんで、なんで」の意味がはっきり分からなかったが、今は、疎外されたことへの抗議の意味だと分かる。
今回「なんで、なんで」をずっとやっていた。一人ぽっちにしないで。孤独は嫌だと言っていた。何で無視するのか、何で疎外するのか、何で愛してくれないのか、何で姉ちゃんや妹ばかりが可愛いのか、何で私ではないのか。何で孤立させられるのか、何で私を可愛くないの、何で私の存在がないのか、それがずっと何で何で、と続く。
自分の中の孤独、無視されること、疎外感がある。何で仲間はずれなのか。不細工だからか。この容姿は母方の血筋のものじゃないか。母自身も自分の容姿を悪く言われて、それで私を悪く言うのか。この容姿には父方の血筋のものもある。母は父方の親戚を嫌っていた。その嫌いな親戚と私が似ているからか。
7~8歳のころ、私は母に、廊下で突き飛ばされた記憶がある。私を疎外する母に、私が反抗したのかもしれない。反抗したことを、母が憎々しく対応したのが残っている。
「なんで、なんで」を身体全体を使ってやれたので満足しているが、もっとやりたかった。

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自分の恐怖で子供の生き死にを支配していた|セラピーの現場から(567)

子供の閉じこもりがきっかけでセラピーを始めた。セラピーで気が付いたところを家で瞑想するようにしている。しかし、怖くて瞑想できないことがある。何が怖いのか。自分の中の恐怖を考えていた。腑に落ちたことがある。閉じこもりは私が子供を支配したからだ。子供を支配するのに食べ物を使っていた。自分の恐怖で、子供の(食べ物を)生き死にを支配していた。子育てがうまくいかないことは私の恐怖が元だったのかと、考えていた。何かの「「淵」に立っているから怖いのでは」と言われたので、淵に立つだけではなく、(瞑想で)中を覗きながら見ていようと思った。ぼんやり「死」だというのが分かっている(*1)。納得していないから、はっきりは言えないが多分そうなんだろう。

(*1:「死」に裏打ちされた自分の恐怖を慰めるために、子供の生き死にを支配し、子供の閉じこもりが起きた、という文脈で語られている)

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なぜか大事なものが壊れ体調が優れなかった|グループセラピーに初めて参加|セラピーの現場(566)

グループセラピーに初めて参加した。周りの人との関わりが良くない、というのが動機。当日、行くまでの間、大事なものが壊れたり、体調が優れなかったりした。
セッションでは、他の人を見て、涙が止まらなかった。なぜこんなに涙が溢れて来るのかわからない。怖いような、感動しているような。私の番がきて、周りの人からの応援の声で、消えそうな力が再び湧いてくる感じが不思議だった。初めて会った人の前で、自分の感情を露わにするなんて、とても出来ないと思っていたけど、何も気にせず、むしろ自分の世界に入り込んでいた。あんなに非日常的な体験をしたはずなのに、その晩はすぐに深い眠りについて、翌朝は気持ちの良い目覚めだった。
帰りの車の中では、他の参加者に、私の生い立ちを沢山聞いてもらえた。どんな質問でも、たくさん聞いてほしい。言いたい!と思った。嘘偽りなく話せた。自分を知ってもらうこと、こんなに嬉しいんだな、求めてたんだなとわかった。
なんだかすごいところに居た、感想は、ただそれだけ。

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