466 怪談番町皿屋敷のお菊さん

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私たちは悩みがあるときに同じ思考過程でぐるぐると回ってしまうことがある。グループカウンセリングでも同じようなことがしばしば起きる。止めどなく同じ思考過程で円を描いてぐるぐると考えが回り、なかなか先に進まない。何か重要なことが抜けていることが多い。それは(その時は)絶対に思い出したくないことでもある。
そのことで思い出す話に、怪談話の「番町皿屋敷」がある。絶対に欠けてはならないはずの皿の1枚が欠けてしまったために非業の死を遂げたお菊が、幽霊となって、残りの9枚の皿を、何かの間違いであってほしいと、恨めしく、飽くことなく「1枚・・2枚・・・」と数える。9枚まで行くと元に戻って1枚から数え始める。ぐるぐる回る。
さて、割れてしまった10枚目は、いったい、どこに行ったのだろうか。多分、縁の下にでも隠されてしまったのであろう。バラバラになった10枚目の皿を探し出し、透明なビニールの袋に包んで、数を数えている最中のお菊さんの目の前に差し出せば、お菊さんは悲鳴をあげ、きっと、二度と幽霊になって出る事は無いのかもしれない。(もっとも実際の番町皿屋敷の話ではお坊さんが「十」と声をかけるとお菊さんは「あら、うれしや」といって消える。)
「皿屋敷」の怪談話は日本中のあちこちにあり、ストーリーは色々らしい。何か人間の思考には、欠けたものを観ないままぐるぐる回ってしまう機能があり、長い間、広く共感を得られるのだと思う。

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