228 あまりに辛いこと|小さなころに母から受けた存在否定の傷

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あまりに辛いこと
あまりに辛いことがあった。そのことに対して、人には忘れるということと、思い出すということがある。全くの逆方向。どちらも人に備わる機能。(1)あまりに辛いと覚えていられない。忘れることで自分を守る。破滅から逃れようとする。(2)他方、思い出して、消化しようとする。体に入った異物を消化し分解し無毒化しようとすることに似る。内戦でひどい殺戮場面を目撃することになった子供たちは、精神を病むが、対処として、彼らに絵を描かせ、思い出させ、吐き出させる。無毒化がすすむ。フラッシュバックが起きるのも同じ機能。
初めは(1)の機能が働くが、時がたったら(2)を試みる。(2)がセラピー。小さなころの心の傷へは(1)が機能する。小さな子供には耐えられない。しかし、大人になったら耐えられる可能性がある。そして(2)が機能できる。
内戦国シリアの幼い女の子がテレビのインタービューに答えていた。人の近くで爆弾が破裂すると首が飛ぶ。何度も見て慣れてしまった。でも、そのときの血の匂いだけには慣れることができない・・と。この女の子の思いを察すれば、私たちも勇気を出して耐えなければならないと、そう言いたいが、・・言えない。小さなころに母から受けた存在否定の傷は、それより深いかもしれないので・・・。

 

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