ほんとうは何を捨てたいの?|あなたはどちら派?断捨離の賛成派と反対派|セラピーの昼休み(693)

「W」
断捨離ブームが起きて久しいですが、変化が起きていますね。ネットを見ると断捨離の賛成派と反対派がいっぱい出てきました。
「H」
始めにゴミ屋敷や片付けられない人々がいて、それから、断捨離ブームが起き、物を捨ててすっきりすることに共感する人が大勢出て、ブームが盛り上がりました。
「W」
それが行き過ぎたのか、断捨離依存症とか過度のミニマリズムなどと、反対の意見が言われるようになって来ています。
「H」
そうなんですね。
「W」
賛成派の主な主張は、「もったいない」という気持ちは執着心の表れで、断捨離することですっきり整理整頓ができ、決断力もつくようになる、などということでいいと思います。
反対派の主な主張は、過剰な断捨離やミニマリズムの根底には「怒り」や「不満・不安」があり、それらを、物を捨て去るという形で解消しようとする。捨てる快感にのめり込み、必要なものを捨ててしまうなどの不都合も起きてしまう、などということでいいと思います。
「H」
あなたは、どちら派ですか?。
「W」
溜め込み派です。私の家はリフォームしてまだ1年ちょっとなので、見た目は超すっきりしていますが、実は捨てられない私物が、人目に付かないところに溜め込まれています。あなたは?
「H」
断捨離あこがれ派です。捨てられてすっきりしたらいいなあと思うのですが、なかなかそうはいきません。
「W」
興味があるのは、ブームを起こした心理ですね。
何に対しての「執着」なのか?何を「整理」できないのか?何が「決断」できないのか?何に「怒り不満不安」があるのか?
「H」
そうですね。「物」は表面的なことですからね。
「W」
同じことが精神病理学の世界でも、はっきりしない。
[H]
どういうことですか?
「W」
精神病理学では、不安や恐怖という言葉が、重要な場面では必ず出てくるけれども、「何に」「何が」不安なのか恐怖なのかは、語られない。断捨離の世界と同じように、語られない。
「H」
ベビーブレスでははっきりするのですけれど・・・。
「W」
宇宙物理では、宇宙の誕生さえ解明されている状況なのに、精神病理学の世界、人間心理の世界は寂しい限りです。
「H」
ベビーブレスやカウンセリングでは、無意識を何とか意識化し洞察が起き言語化することで、改善が起きます。それが目的です。断捨離では意識化はなされていなくても、「捨てる」という行動化で、すっきりするのだと思います。
「W」
すっきりですね。快感が得られるのですから。
「H」
すっきりです。
「W」
しかし、意識化がついてこなくては、ただの行動化と同じになってしまいます。
「H」
先ほどの「何に」「何が」の部分は、分からないままですね。
「W」
そう。憎悪や暴力も快感はあるわけですから。
「H」
でも、憎悪や暴力にくらべれば、物を捨てるのは、穏やかで平和主義的ですね。
「W」
くらべれば、ね。
それも、必要なものを捨ててしまうところへ行けば、限りなく近づいてしまうでしょう。

「H」
だから、あこがれ派にとどまってしまうのかもね。

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