護りたい弱い母親への実は隠れた殺意2/3|セラピーの現場から(632)

 

続き

<振り返ってみて>
<予兆:鬼門突破>
今回の重要なことが起き得たのは、今春息子の卒業式で起きた経験が、とても大きく関係していると思う。
中3の時代が自分にとっての<鬼門>で、これまでものすごく影響を受けてきた。中3で不本意に社会に出なければならず、自分の中にある蓋に、更に、社会に出ることの恐怖が上乗せされ、より強固な蓋になり、自分の人生が中3で停止していたようになっていた。
それが、息子の卒業式で、図(はか)らずも自分の卒業式を再体験し、当時の寂しさと怒りを両方味わい、本当に卒業できた、<鬼門>を突破できた。そんな経験をした。
今思えば、だから必然的に次に進んだのだと思う。卒業前の中3の自分には、(母親への)殺意というものは取り扱えなかったのだと思う。
<初めは「二度と来たくない」>
振り返れば、1番最初のグループセッションでは、終始しらけ、何もできなかった。
終始抑えこみ、その怖さからセッション会場がお化け屋敷に思え二度と来たくない場所となった。
<2回目すっきり|心が自由>
2回目のグループセッションでは怒りが爆発!自分を見失う(気違いになる)経験をし、怖かったけどすっきりしたのだと思う。
2回目以降のグループセッションでは、見失うことなく怒れるようにもなり、それに伴って心が自由な感覚を覚えるようになった。
<心が温まり溢れるように泣けた>
グループセッションやベビーブレスで怖い経験を再体験する毎に解き放たれる感覚になり、寂しいところに触れると逆に心が温まり溢れるように泣けた。
<しらける自分への怒り>
恐怖を感じるとしらける、現実逃避する、ずーっとそうして生きてきた。自分は人とは違う?、特殊?、自分も気狂い?。自分自身への疑問を他人に気づかれないように隠す。
そんな自分がとにかく大嫌いで、やっつけたくて、その頃のグループセッションでは、ベビーブレス中にしらけると、そのしらけた自分に怒りをぶつけていた。
<幼い寂しい坊主:氷が溶けていく>
あるベビーブレスで、しらけた自分の中に居る幼い寂しい坊主に触れた。丸めた毛布が坊主になり、愛おしく、思いっきり抱きしめて泣いた。その後、何度かその坊主に触れ、温めることで氷が溶けていく感じがした。
<しらけは防衛:分かって生き易い>
しらけを克服した。そう思えた。しらけの正体は、恐怖から身を護る防衛だった。そうしないと生きれない寂しい自分。この辺から、日常では変な力みが取れ、生き易くなっていった気がする。

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