98 古沢平作の「阿闍世コンプレックス」

古沢2

日本に精神分析を導入した。フロイトと書簡のやり取りがあった。気難しいフロイトに珍しく「東洋の友」と親しく呼ばしめた。体内の自分の命を否定(堕胎など)しようとする母に対し、産まれる前から殺意(未生怨)をもつことがあり、これが究極の罪悪感を生む。命の大恩がある母親への殺意と罪悪感が相争い、根本的な葛藤となる。仏典に似たような話として「阿闍世(アジャセ)王」の物語があることから、阿闍世コンプレックスと名付けている。門下に、木田恵子や小此木啓吾(ともに故人)。

ベビーブレスでは胎児期と思われる記憶が蘇り未生怨や阿闍世コンプレックスの深みにまで到達するのは珍しいことではなく、むしろ普通である。

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